2/21(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍首相が見ているのは9月の総裁選?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
裁量労働制の不適切データについて、野党が安倍総理を追求
裁量労働制についての不適切データ問題で野党が追及している。安倍総理は野党の追及に対してデータの再調査については否定した。鈴木哲夫は官邸と役所のコミュニケーション不足を指摘する。
立憲民主党・長妻昭代表代行)これねつ造では無いのかということをですね、私は非常に強く疑うわけです。首相官邸サイドからですね、呟きとかあるいは何かそういうデータを探さなきゃいけないという忖度が働いたのかとか。このデータはやっちゃいけないことやってんですよ総理笑ってますけど。
安倍総理大臣)私は私のスタッフから指示を行ったことはありません。
高嶋)裁量労働制の不適切データ問題と言われております。なんか分かりにくい。今日はまずこの辺からジャーナリストの鈴木哲夫さんに解説して頂きます。この根本のデータってえらく古いんですってね。
鈴木)2014年ですね。しかもこれは自民党が用意しろとか出せとかやったのではなくて、当時野党だった旧民主党が部会で資料が欲しいということで求めて、それに対して厚労省が作ったということです。
高嶋)そのデータによると裁量労働制で働く人の方が労働時間が短いという結果が出たのですか。
鈴木)裁量制はそういうメリットもあるのですよということです。
高嶋)我が意を得たりと、総理がね。
官僚の「意図を優先した」データ作り
鈴木)ただこれ数字と省庁、役所という構図があって、思いますけどやはり官僚というのはデータを作るのは天才的なところがあって。政府の法案なんかを証明するための数字というのを作るのではなく、計算方式を変えたり基礎を変えると数字って変わってくるじゃないですか。
これ僕よく例として言うんだけど、年度予算で社会保障がどんどん増えていくときに初めて30兆円を突破したっていうような表現をするわけですね。そしたら、すごい増えてるなと思うじゃないですか。ところが前年度の伸び率は計算してみたら1%ぐらいなのですよ。例えばですよ。高嶋)(笑)。
鈴木)そういうこともあるけど、でも両方とも事実なんですよ。だけど前者を言うことによって印象が変わってきますよね。そういう意味で多分役所が用意するデータというのはこういうことがままある。
安倍総理の保守的姿勢からくるコミュニケーション不足か
高嶋)根本的に言って今度の今の国会を総理自ら働き方改革国会と名付けたとか言って、毎日全部7時間の予算委員会見てるわけではないですけどね、夕方の野党が攻めてるところとか見ると、どうも安倍総理に覇気が無い。本当に国民の働き方についてあなたは改革をしたいと思っているのかと、熱意を然感じられない。あれはどこからくるのですかね?
鈴木)恐らく安倍さんの中に、これ安倍さんの側近も言ってるんですけど、今年の安倍さんにとって、大きな山は9月の総裁選ですよね。ここで参戦してそして憲法改正も含めてオリンピックも含めてという、安倍さんの長期政権の節目があるわけですよね。そういう意味ではとにかく頭を低くして低くしていくんだと。今回の完全な官邸サイドが、というか安倍さんサイドの黒星じゃないですか。だからそれに対してとにかく丁寧に丁寧に。「こうだ!」というよりは用意された紙をとにかく着実に読んでるという感じはありますよね。
高嶋)そうなんですよね。それで朝早く官邸に入ってね、執務室に、それでデータを見て勉強すると言いますが、ああいうときの反応というのも人によって全然違うようですね。
鈴木)そうですね、総理で言うと橋本龍太郎さんは大臣のときからそうでしたが、役人が用意した資料なんかパーッと斜めに見て、「おいこれ違うじゃないか」とか。数字にものすごく強いわけです。だから役人はともかく橋龍のところに持って行く資料なんていうのはもうピリピリしてやっていた。そういうトップであったり大臣であったりそういう人たちもいるわけですよね政治側にもね。その辺は今回思うけどやっぱ安倍さんもこの法案どうしても、そして参戦もあるのであれば、少し官邸と役所のコミュニケーションとか風通しをよくする必要があるのではないでしょうか。
高嶋)データの取り直しもしないというのですからね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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