自民党総裁選に向け~安倍総理も気にする二階幹事長の存在
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2/28(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍総理も一目置くその力学とは?
7:02~高嶋ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
入院で辞任した江崎沖縄北方担当大臣と安倍政権と二階幹事長の関係性
健康問題を理由に沖縄北方担当相を辞任した江崎鉄磨氏の後任として、新たに福井照氏が就任した。ジャーナリストの鈴木哲夫氏は江崎氏が沖北相になったのは二階幹事長からの要請であったと指摘し、安倍政権と二階幹事長との関係性とも絡めて詳しく解説する。
福井沖縄北方担当相)沖縄が抱える特別な諸事情を踏まえた沖縄振興に全力を尽くしてまいります。
高嶋)江崎鉄磨さんは入院して、脳梗塞の疑いがあるのですか?
鈴木)そうですね。私、江崎さんと去年の総選挙の少し前くらいに新幹線の中でお会いしたのですよ。去年の8月、大臣になったときに「官僚の答弁を書いたものを読んでおけばそれで良いんだよ」と言って物議を醸したのですが、この番組でも高嶋さんとお話ししましたが、「地位協定は見直すべきだ」というようなことを言ったじゃないですか。
これは大事なことで、現役の沖縄担当の大臣がそういうことに触れたのは議論する良いきっかけではないかというお話を高嶋さんともここでさせてもらいましたよね。高嶋)大変踏み込んだ発言であったと。
鈴木)「あれは良い問題提起でしたね」なんて話をしながら、そのときに言っておられたのは「自分が大臣を受けたとき、年齢のこともあるので実はお断りした。だけど派閥のトップの二階さんから“やれ”と言われたから受けたんですよね」なんていう裏話はされていました。
高嶋)当人の希望というよりも、もう年齢的にもこれが最後だから、いわゆるお別れに大臣にしてあげたみたいなニュアンスで語られた人ですよね。
鈴木)俗に言う“論功行賞”なんてこともありますけどね。
安倍政権と二階幹事長の微妙で絶妙な関係
高嶋)それでどうなのですか、今二階さんという名前が出ましたけど、この二階さんが折に触れ、非常に総理というか主流派に対してアシストの態勢、エゴがすごいと。
もうずっと安倍さんにべったりでやっていくつもりなのですか? 今度石破さんがどうしたとか何だかんだ聞こえて来るとこの辺の動きが微妙なのですけど。鈴木)二階さんは今、幹事長で安倍政権を支えていますが、安倍さんと二階さんが本当に仲が良くて信頼関係があってまさに盟友だという感じではないと思いますね。
安倍さんに近いある議員もよく言っていますが、二階さんというのは中々怖い人だと。変幻自在で流れをバーンと作っていくとか、二階さんは二階さんの下地がありますから、そういうものに有利な方に動いていくこともある。やり手だからこそ幹事長に据えてお互いにウィンウィンな感じで、この関係が微妙だけどもベストなのではないかと思うのですね。高嶋)その辺の微妙さと、もうひとつは公明党は安倍さんに対してけっこうきついことも言うようになった、この辺はどうなのですか?
鈴木)二階さんと公明党というのはまたすごくパイプが太いのです。二階さんというのはものすごく人脈がありますが公明党とも太い。公明党が今存在感を出す為に安倍さんに注文を付けている。そうなると二階さんも一緒になって、総理にストップを掛けるなんていうことも出て来るかもしれない。二階さんというのは警戒すべき存在でもあるわけですね。
そんなところもあって、二階さんには気を遣い、そしてこの閣僚のポストもひとつちゃんと二階さんに与えると、こんな力学があるという風に見て良いですね。高嶋)江崎さんの交代一つ取っても二階さんの方の福井さんを入れるという、これが気配りであると、この辺で微妙なバランスを取っているのですね。
鈴木)だから崩れる可能性もある、この辺が見どころだろは思うのですけどね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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