かつて江戸は識字率世界一の究極のリサイクル社会だった

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江戸時代の識字率は世界一? 江戸時代の先進的な社会について解説

かつて江戸は識字率世界一の究極のリサイクル社会だった

江戸時代の識字率は幕末では7~9割で、世界一だったといわれている

江戸時代というと、時代劇で観る大昔というイメージがあるかもしれません。

スマホも車もない時代、私たちのご先祖様は着物を着てちょんまげをしていました。侍や忍者がいた遠い時代の日本。

けれどびっくり。驚くほど先進的で豊かな部分もありました。

現代からおよそ400年以上前、日本は鎖国中。海外の産業技術から大きく遅れをとりました。

けれど、決して文化が発展していなかったわけではありません。庶民は「読み書きそろばん」の基礎を身につけていて、数学の実力はトップレベル、識字率は幕末当時の世界で世界一の7割~9割といわれています。

江戸時代は就学率も高かった

また同等程度の就学率もありました。

産業革命の起こったイギリスでさえ就学率は2割~2割半、識字率は1割ほどだったということからもその凄さがおわかりいただけると思います。

江戸時代は、紙くずや糞尿まで捨てずに活用するリサイクル社会だった

そんな江戸は究極のリサイクル社会でした。

少ない物を大切に何度も修理し、捨てるものはほとんどなく、紙くずや糞尿までもが売買され再活用されていました。

なんとその糞尿にはブランドがあり、幕府や大名屋敷のものほど高く、留置所や牢獄のものほど低いとされていました。

またお風呂では精米で出た米ぬかで体を洗い、使用済みの米ぬかを商人が買い取り、糞尿と同じく農家へ畑の肥料をして売るという好循環。当時、そうしたリサイクル専用の職人がたくさん街を練り歩いていたといいます。

現代の私たちも見習いたい社会のシステム。温故知新という言葉がありますが、江戸に生きた先人の知恵を大切にしたいですね。

田口佳史特別講演会「時代状況から見た日高誠實の生き方」のお知らせ(2018年講演終了)

かつて江戸は識字率世界一の究極のリサイクル社会だった

講演会のお知らせです。

紅葉など観光名所として知られる千葉県市原市の養老渓谷に明治21年、私塾「梅が瀬書堂(うめがせしょどう)」を開き、1,000名もの子供や青年に門弟教育をおこなった明治時代の漢学者で書家、日高誠實(ひだかのぶざね)

西郷隆盛、伊藤博文、そして勝海舟らとの深い交流があり、その手腕を高く評価されながら自ら江戸を離れ、里山に理想郷を夢見て、その実現に生涯を捧げた彼が、若者たちに何を伝えようとしたのか。

講演会、養老渓谷偉人伝「~地方創生の先駆者がここにいた~《日高誠實を知る》」。講師は、東洋思想研究家の田口佳史(たぐちよしふみ)氏。開催日時は、3月3日土曜日 10時から11時30分まで。

会場は、市原市勤労会館多目的ホール。主催は、市原市教育委員会と小湊鉄道株式会社。入場料は無料です。

お問い合わせ、お申し込みは、市原市中央図書館 電話 0436-23-4946、0436-23-4946までお願いします。

田口佳史特別講演会「時代状況から見た日高誠實の生き方」
日時:2018年3月3日(土)午前10時~11時30分
会場:市原市勤労会館 4階 多目的ホール
参加費等:無料
事前予約制:150名 中央図書館に電話予約
詳細はこちら(PDF)

【ハロー千葉】

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