政高党低~自民党内の動きのカギを握っているのは二階幹事長

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3/21FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

現在の政府と与党は政高党低の状態にある
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

政高党低~自民党内の動きのカギを握っているのは二階幹事長

自民党役員会 安倍晋三首相、二階俊博幹事長ら 提供産経新聞

二階幹事長が自民党内政局のキーマンとされ、非常に注目度が高い

森友問題の影響もあり、自民党で党内政局が発生しつつある。ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、その流れを作るキーマンとなるのは二階幹事長であると指摘している。この一連の流れについて解説していく。

高嶋)二階俊博幹事長が「安倍のあとは安倍」と。「ポスト安倍は安倍」と言っていて。ガチガチの安倍支持派みたいな印象ですが、一方では、鈴木さんも週刊誌で書きましたが、「総辞職」とか「解散」とか……総辞職したら解散ですよね?

鈴木)いいえ。総辞職して、その後総裁を選べば解散しなくていいわけですから。

高嶋)そういう面も100%否定していないんですね。

鈴木)二階さんではなく、自民党の幹部のなかには……たまたま取材していて、かなり幹部の方と、ベテラン議員の方。2人くらいは、「追い込まれて、そういう可能性もあるのでは?」と。

高嶋)期待感もあるのでしょうか?

鈴木)安倍さんを倒したいというか、代わりたい勢力からすると、そういうことに。つまり、まさに「自民党内政局」ということですね。そういうのは当然、支持率とかが落ちてくると起こり得る。そのなかで、「キーマンは誰か?」となると、やはり流れを作る意味で、二階幹事長になる。
なので、二階さんが何を喋り、何を考えているのかが非常に注目されていて。その発言1つでも、「きっとこう考えてるんだ」とみんなが想像しながら流れができていったり……

高嶋)力のある幹事長、ということですね。

幹事長の発言は安倍総理に釘を刺しているとも読み取れる

鈴木)とにかく、二階さんはいつも「政府与党は一体」と言っているのは、裏返せば安倍政権というのは官邸の力、つまり政府の力が非常に強いわけです。どうも、与党と言いながら「党は決まったことに従うだけ」みたいな。ようするに、政高党低です。政府が強く高く、党が低い。二階さんが「一体だ」と言っているのは、やはり「党の力をちゃんと発揮しなきゃダメ。少しナメられてばかりじゃないぞ」みたいな思いが思いがすごくあると思うのです。
なので、そういう意味では今度の政局というのは、たまたま安倍さんにとって支持率が低くなっていますが、9月に総裁選がそもそもありますよね。それに向け、安倍さんにしてみれば「自分を支持してもらいたい」ということであれば、二階さんにも気を使うわけじゃないですか。そこが、二階さんが1つ流れを変えるチャンスだと。「安倍さん、あなたを支持するから、代わりに少し、党の言うこともしっかり聞いてくれよ」と。そういうパワーバランスみたいな、そんな状況になってきていると見ていいのでは?

高嶋)支持率の猛烈な低下は、大変に自民党内にざわめきを残していると思いますが、どんな感じですか?

鈴木)最初、記事が朝日新聞が出た頃は、割と「これも乗り切れる、平気」みたいな声がけっこう多かったんですが、やはり支持率がガンと下がると、「これは大変だぞ」という感じになってくるので。二階さん辺りとしては、「安倍さんの3選支持は微動だにしない」と言ったのですが、この状況であえて言ったのは、「微動だにはしないけど、安倍さん分かってるよね? 支持するけど、少し謙虚になれよ」というメッセージだと、読みとられているわけです。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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