オリンピック中継で大失敗? スポーツ実況ウルトラ珍プレー
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平昌五輪の興奮さめやらぬ中、間もなくプロ野球も開幕します。そこで今日は、不肖・私、高嶋ひでたけが、実際に「見た」「聞いた」… あるいは私、高嶋ひでたけ本人がやらかした、「スポーツ実況ウルトラ珍プレー」を、ご紹介しましょう!
■「実況ウルトラ珍プレー」その1 「札幌オリンピックの実況中継」
1972年(昭和47年)の札幌オリンピック。笠谷、金野、青地の「日の丸飛行隊」が金、銀、銅を独占した大会です。当時、私、30歳。民放選抜アナウンサーのひとりとして、実況チームに参加いたしました。大会前、アイスホッケー担当と言われ、スケートリンクで実況練習。ところが、パックの凄まじい速さにまるでついていけず、実況失格に…。本番では、男子スピードスケートを担当することになりましたが、アウトとインがやたらとめまぐるしく入れ替わるものですから、なんともシドロモドロの実況になってしまいました!
「スキージャンプ」の実況練習もやりました。で、札幌大会の開幕前に、ある大学の二部のスキージャンプを取材しに行ったんです。大学生のジャンプではありますが、ある程度、実況の練習にもなるだろうと思うじゃないですか。ところがところが… 学生が、あまりに下手クソなせいで、サッパリ練習にならず!
■「実況ウルトラ珍プレー」その2 「アマチュア・レスリングの実況」
今は、なにかと話題の女子レスリングのほうが強いようですが、その昔、男子レスリングは、ニッポンの十八番でした。で、私も、レスリングの実況の練習をしたことがあるんです。あるレスリングの大会で、大声を出しながら「実況」いたしました。
「お~っと、水着の男性同士が、ガッチリと抱き合っている~!」
これを耳にした選手は大爆笑、試合が中断。主催者は大激怒、という次第…。
■「実況ウルトラ珍プレー」その3 「ゴルフの実況」
きたる東京五輪では、ゴルフが正式種目となりますが… かつては、ニッポン放送も、ゴルフの実況をやっていた時代があったんです。先輩アナは、ティーグラウンドを担当。
「打ちました、これは大きい!」
私は、中間地点を担当。
「飛んできた、飛んできた!ツーバウンド、スリーバウンド…、いま、雑草に入りました!」
ラフって言葉さえ知らなかった頃の笑い話。これまたお恥ずかしい…。
■「実況ウルトラ珍プレー」その4 「草野球の実況」
昔、土曜日のある番組で、「草野球の試合をプロのアナウンサーが実況します!」という企画があったんです。で、私が担当することになったのですが… アレはヒドかったですね~!
「おっと、レフト、駆けだしたとたんに転んだ!一生懸命、センターが追います!センターが、いま掴んだ!セカンドにかえそうとして、あぁっ、こぼした。セカンドランナー、いま三塁を回って… あ、転びました!」
… もう「ザル」すぎて話になんない!これじゃあ疲れちゃって、実況になりません!
■「実況ウルトラ珍プレー」その5 「プロ野球の実況」
もうすぐプロ野球が開幕いたしますが、昔はいろいろと珍なる実況があったものです。私、居眠りしながら実況したことがたった一度だけありますが…今日は、知り合いの某アナウンサーのお話を。
ある年の、「大洋ホエールズ 対 阪神タイガース」の試合。川崎球場でした。阪神、1点のビハインドで迎えた9回表、阪神の攻撃。ここで、当時の阪神の長距離砲、遠井吾郎選手が、起死回生の同点ホームランをスタンドに叩きこみました。すると… 某アナ、何を勘違いしたのか…
「出た~~! 遠井吾郎、サヨナラ、サヨナラホームランであります!阪神、土壇場でサヨナラ勝ちだ~~~!」
いっときますけど、表の攻撃ですから、サヨナラじゃありません。… ところが実はこの話、コレで終わりじゃないんです。先輩アナの声が聞こえたせいなのか、打った遠井選手もサヨナラと思って大喜びでホームイン。阪神のベンチも飛び出してきたもんだから、川崎球場じゅうが「あれ~?」という空気に…。
すると、審判が困った顔で実況席にやってきまして、こう言ったんです!
「スイマセン… あのぉ… まだ9回裏があるんスけど… 」
まぁ、今では考えられない、古きよき時代の牧歌的(?)なお話ってところでしょうか。
3月21日高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00