『相棒』シリーズの和泉聖治監督によるアガサ・クリスティ原作のドラマシリーズ 『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』とは?

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3月19日放送  ゲスト:映画監督・演出家 和泉聖治 第1回

『相棒』シリーズの和泉聖治監督によるアガサ・クリスティ原作のドラマシリーズ 『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』とは?

テレビ朝日で3月放送のアガサ・クリスティ二夜連続ドラマスペシャル、『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』で監督を務める。前作『そして誰もいなくなった』に続く、アガサ・クリスティ作品!


和泉監督といえば「相棒」シリーズ

黒木)毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、ゲストは、映画監督・演出家の、和泉聖治さんです。
和泉監督と最初にご一緒したのは、ずいぶん昔ですよね。

和泉)そうですね。今回の作品以前に2本やってますよね。

黒木)20代の頃でしたよね。

和泉)そうです。1番最初は田中邦衛さんと。その後は渡瀬恒彦さんで……。

黒木)渡瀬さんの方は近年ですけれども。ということは、3本目ですね。

和泉)黒木瞳さんとは3本目ですね。

黒木)和泉監督と言えば、私はやはり『相棒』シリーズ。テレビで何回も連続でやって。映画も観に行かせていただきましたが、大ヒットで。でも、最近の相棒はやっていらっしゃらないと聞きました。

和泉)ええ。ちょうど、2年近く前に、「そろそろ自分も卒業して、やりたいことがいろいろある」ということで相棒は降りたんです。

黒木)そのとき、水谷豊さんは何か仰っていました?

和泉)彼とはそういう話はしません。私的な話が一切なくて。シリーズ終了後、次シリーズに入る前にそういう話になったので、「じゃあ僕も卒業させてください」ということで、卒業しました。それでまた、黒木さんとお会いできた。


『アガサ・クリスティ 二話連続ドラマスペシャル 大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』

黒木)ありがとうございます。でも、『相棒』は和泉監督が作り上げられた作品ですから。多くの、日本中にファンの方がいらっしゃるので、和泉監督のことはみなさんご存じだと思いますが、今回はテレビ朝日系列で24・25日の21時から放送される『アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル』、私は25日の方で監督とご一緒したのですが、『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~』という作品です。原作はアガサ・クリスティですが、日本で初めてクリスティ作品を映像化なさったのですよね。

和泉)去年、2夜連続で『そして誰もいなくなった』という作品を撮りまして。アガサ・クリスティ作品というのは、オマージュとかは沢山ありますよね。でも、本当はイギリスにクリスティ財団というのがありまして。そこが許可したものでないと撮影できないのです。この間作った『そして誰もいなくなった』は日本撮影ですからね。その作品が「どのようにイギリスの人たちに理解できるか?」と思ったら、意外と「いや、面白かった」という話があって。
それでまた今回、「どうぞ撮影してください」ということで原作を頂き、撮った作品なのですよ。


クリスティ作品の魅力とは?

黒木)クリスティ作品の魅力は、和泉監督はどのように受け止められていますか?

和泉)僕も小さな頃からよく知っていて。写真で見ても「素敵な人だな」と思っていました。何作か読みましたが、世界観というのかな、それがスゴく好きです。与えられたタイトルはもちろん読むのですが、「好きだな、分かるな」と。アジアでも、これは読まれて、みんながアガサさんの作品にハマるのが分かります。知的で、映像が見えてくるし、登場人物たちの生き様や抱えている物が伝わってくる。逆に言うと撮りやすいかな、という感じがしました。

黒木)キチンと描かれていますよね。ただのミステリー作品というだけでなく、その人たちが背負っている生き様とか、そういう物が。やはりアジアや日本で受け入れられているのは、普遍的な物がそこに流れているからかな、と思ったりします。私もご一緒させていただいて……。

和泉)本当にありがとうございます。

黒木)いえいえ、こちらこそ。

和泉)最初、脚本が完成したとき、「黒木瞳さんしかいないけど、やっていただけるかな?」とちょっと心配もありましたが、やって貰えるということで、勇気が湧きました。

黒木)だって監督、これはエリザベス・テイラーがおやりになった役を私が演じたわけですけど。

和泉)それと、ロック・ハドソンですね。映画でしたけど。

黒木)それを聞いただけで、私にはちょっと荷が重いというか、できないんじゃないかと思ったりしたんですけど。

(2018年3月19日放送分より)

『相棒』シリーズの和泉聖治監督によるアガサ・クリスティ原作のドラマシリーズ 『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』とは?

和泉聖治/映画監督 
1946年9月25日、神奈川県横須賀市出身。
父は彫刻家・劇作家・舞台演出家、元俳優で映画監督の木俣堯喬(あきたか)。
1972年に成人映画『赤い空洞』で監督デビュー。
1982年、36歳の時に『オン・ザ・ロード』で一般映画デビュー。
『さらば愛しのヤクザ』『南へ走れ、海の道を!』『お日柄もよくご愁傷様』など、数々の映画・ドラマの監督を務め、2000年からはテレビ映画『相棒』シリーズのメイン監督を務めるなど、監督・演出として幅広く活躍。
テレビ朝日で3月放送のアガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル、『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて』で監督を務める。前作『そして誰もいなくなった』に続く、アガサ・クリスティ作品!

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