6月に開幕するロシア・ワールドカップに備えて、ヨーロッパ遠征中のサッカー日本代表。昨日はベルギーのリエージュで、ウクライナと戦い、1対2で敗れましたが、収穫はありました。ゴールを決めた、浦和レッズ所属、槙野智章選手・30歳のパフォーマンスです。
1点を先制された、前半41分。柴崎のフリーキックを、ゴール前で待ち受け、ヘディングで合わせると、相手ゴールキーパーの手を弾き、貴重な同点ゴール!
この試合に向けて「セットプレーの練習もしていた」と言う槙野は、試合後、
「柴崎とは試合前に『ここにパスを出してほしい』とか、『ここに入ってきてほしい』と言っていたので、あとは僕がそこに入るだけでした」
と“狙い通り”のゴールだったことを明かしました。
ディフェンダーで、本来は守備担当の選手ですが、ゲーム中は臨機応変に動き、攻撃にも参加するのが持ち味。昨日のように、いつの間にか敵陣内にいてヘディングシュートを決めるのが、槙野の真骨頂です。
試合は後半24分、ウクライナに一瞬のスキを突かれ、強烈なシュートを食らいます。槙野は体を張って止めにいきましたが、ゴールを割られ、1ー2で敗れました。
しかし槙野、ポジティブです。
「結果は残念だったが、要所要所で自分たちのやりたいことができた」「自分たちがいる位置、自分たちがやろうとするサッカーに対して、また少し自信を得られた。たくさんのものを得られたゲームだった」。
そんな槙野ですが、素顔は「お祭り男」。ゴールを決めたときのパフォーマンスでも有名です。大事な試合の前、ロッカールームでみんなに突っ込んでもらって、緊張を和らげようと、赤ふんどしを毎試合はいていたこともあります。
浦和レッズでも、日本代表でもチームを盛り上げ、支えてくれる貴重な存在。
ハリルホジッチ監督から
「フリーキックでも重要な存在だし、人間性もいいし、チームにいい影響をもたらしている」
と高い評価を得ています。
年齢は本田や長友より1つ下の世代で、5月に31歳になるベテランですが、ワールドカップはまだ経験したことがありません。それだけに、今回の代表戦に懸ける思いは人一倍です。
また、日本サッカー界を代表する“おしゃれ番長”でもあり、常に乱れない7:3分けの髪型がトレードマークです。ソフトバンク・内川選手とも仲が良く、内川選手が「槙野ヘアにしました」と写真をインスタグラムに投稿して話題になったこともあります。
私生活でも、『西郷どん』に出演している女優の高梨臨さんと、交際1年8ヵ月の愛を実らせ、今年2月に結婚したばかり。
今や代表に欠かせない戦力、チームを引っ張る「7:3分けの男・槙野」にぜひ注目してください。
3月28日 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」