入社式がショーアップされるのはなぜか?
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4月3日 FM93AM1242 ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①
新年度がスタート~変化する“会社への考え方”
7:00~ガチンコ ニュース UP!:コメンテーター有本香(ジャーナリスト)
昨日63万人が入社式~森友問題に揺れる財務省には22人が入省
新年度が本格的に始動した昨日2日、官公庁や多くの民間企業で入省式・入社式が行われた。大卒・短大卒などを含む今年の新入社員は63万人で去年と比べ、わずかに増えている。また、公文書改ざん問題に揺れる財務省では、新たに採用された職員22人が式に臨んだ。式では矢野康治官房長が改ざん問題について「信頼失墜を招いてしまい大変申し訳ない」と謝罪。
飯田)財務省での内定辞退は0だったということです。昨日、趣味というのもありましてJR東日本の入社式を取材したのですが、とても豪華でした。大宮ソニックシティの大ホールという2,000人くらい入るところで1,800人余りの入社式でしたが、いきなり会場が暗転してピンスポットが当たったなと思ったら、そこに社長をはじめ役員の方々が出て来る。すごくショーアップしていますね。
社員のモチベーション向上への企業の取り組み
有本)そうですね。近年、入社式は勿論ですが、会社全社の幹部社員が集まる会議などでも、ショーアップするという傾向が各社、強くなっています。そこで会社での一体感みたいなもの、あるいは「この会社で働いていて良かったな」と思える演出になっています。今回は新入社員ですから「この会社に入って期待できるんじゃないか。自分も頑張ろう」そういうモチベーションを上げるための演出というのを日本企業もするようになりましたよね。
飯田)JR東日本では社歌を歌っていたのですが、若い人も一緒に歌っていました。そう言えばニッポン放送の社歌って知らないなと思って…。
有本)お二方とも?
新行)私もちょっと……
飯田)まずい。
有本)飯田さんは入社15年目って仰ってたでしょ? 今年の大卒新入社員の人の大半は1995年生まれ。地下鉄サリン事件の年です。
変化する会社への考え方~会社の中にコミュニティ性を求める若者
有本)その頃、私は社会人10年目前後のサラリーマンでした。地下鉄サリン事件の当日は、あの電車にひょっとしたら乗っていたかもしれないという状況だったのですね。あの頃はどうだったかというと、そういう社歌とか会社の一体感とか嫌だ、やめようと随分私たちは叫んでいた時代なんですよ。
飯田)そういう雰囲気ありましたね、僕らの頃も。
有本)ところがその後、20年近くの不況の時代を経て、いまの若い人たちはまた会社の中にコミュニティ性みたいなものを求めていて、会社の運動会だとかそういうものも復活して来ているのです。
飯田)そうなんですか。
有本)そうなんです。ですから時代がまた変わってきたということもありますね。
飯田)一体感みたいなものを求めるのがそういうところにも来てる。
就職内定率は調査実施以来最高~若者は安倍政権を支持
有本)一方では就職の内定率。これが今年に関して言うと去年の年末時点で86%。これはこの調査を始めた96年以来で最高と言われています。7年連続で上昇している。そして来年度の新卒者、この内定率は今年就職した人たちよりさらに良いんですね。ですからそういう意味ではどんどん就職事情が良くなっている。だから若い人たちはいまの政権への支持が高い。こういうことですね。
飯田)やっぱり経済が重要と。
有本)はい。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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