防衛省日報問題~公文書を扱う独立機関を作らなければ今後も起こる!
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4月4日 FM93AM1242 ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!③
防衛省の日報問題、小野寺防衛大臣が経緯の検証を表明
7:19~ お早う!ニュースネットワーク:コメンテーター飯田泰之(経済学者・明治大学准教授)
公文書管理~現状では政治家側が文書を追いかける手立てがない
防衛省が存在しないとしていた陸上自衛隊のイラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、小野寺防衛大臣は昨日、自身に報告が上がるまで2ヶ月半以上要したことの経緯を検証する方針を表明した。また去年2月の国会対応で「存在していない」としていたことに対しては「お詫び申し上げたい」と陳謝した。
飯田)この日報問題そして今後の波及について伺っていきます。
飯田泰)公文書の管理をめぐる問題点が噴出しています。その際に注意しなければいけない点があります。大臣またはそれに準ずる副大臣・政務官が現場のこういった1つ1つの具体的な文書を追いかけようとしてもその手足がないことが多いという問題です。
飯田)政治家側は。
公文書を扱う独立した機関の設置が急務
飯田泰)政治家側は、官僚や現場責任者に「文書探しなさい」と命令して、「ない」と言われた場合、それ以上の探索は容易なことではありません。言い換えると、現場が、事務方が言っていることを疑ってさらに調査をづけるというのはかなり難しいでしょう。今回の場合も、昨年段階でより詳細な調査を行わなかった責任は重い。
そもそも、現場・事務方の裁量で調査の深さが決まってしまったりするのはおおきな問題です。もちろん正反対に政治家が文書管理に介入できるのも問題。その可能性が否定できない現体制は正直やばい。例えば今後どういった政党が与党の座に就いても、いざ疑惑が生じたときにそれを払拭する手段がない。
飯田)そうですね。
飯田泰)これを防ぐためにも与野党協議して、公文書または公文書に準ずる文書は独立した1つの機関が扱うと。その機関内に蓄積された情報をアクセスを一部制限したブロックチェーン形式等でしっかり記録する。つまり関係者ならば検証できるような、改ざんや削除が行われたら、他の誰かが気付けるような仕組みというのを早く作らないといけない。そうしないと、どの政権にも大きなリスクになり得る状態になります。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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