グリコ森永事件で疑われた宮崎学と未解決事件を斬る
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須田慎一郎が気になる「未解決事件」とは?
「須田慎一郎のニュースアウトサイダー」(4月15日放送)では、ゲストに作家の宮崎学を迎え、当時大きく話題となったグリコ森永事件など、未解決事件を語った。
グリコ森永事件の最大の暗部とは? 漫画化・映画化されるこの事件の人気ぶり
東島:宮崎さんのプロフィールをご紹介します。宮崎さんは1945年、京都市のご出身です。早稲田大学で学生運動に没頭し、中退。週刊現代のフリー記者を経て、家業を継ぎますが倒産。グリコ森永事件ではキツネ目の男に似ているとして警察に重要参考人“N”としてマークされました。自身の半生を綴った『突破者』がベストセラーになり、以来、執筆活動を続けていらっしゃいます。
須田:さて、今日は本物のアウトサイダーである宮崎さんに、ニュースアウトサイダーの名に最もふさわしいゲストとして起こしいただいています。あの事件の謎から、最近気になる時事問題について、ズバズバと伺って参りたいと思います。
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須田:私、一度やはり宮崎さんにきちんと伺ってみたいのが、あのグリコ森永事件なんですよ。最近もあの事件を題材にとった小説が大ヒットしまして、漫画化されてしかも映画化されるという状況ですが、これほど日本人はグリコ森永事件が“大好き”な訳ですけれども(笑)宮崎さんはこの日本人の感情はどこにあると思いますか?
宮崎:いわゆる未解決事件というものは、それなりに日本の警察は優秀ですから、その警察が捕まえられなかったとなってくると、いろんなミステリーが事件の過程でいっぱいあるんだろうと思うんです。
須田:グリコ森永事件というと、1984年から1985年に起きた連続企業脅迫事件とも言われますが、一番騒ぎとなったのが江崎グリコの社長の誘拐であるとか、金を引き出そうと思って青酸カリウムが入ったお菓子がばらまかれたということですけれども、 あの事件の中でも一番腑に落ちない謎というのは何なんでしょうか?
宮崎:どちらにしても、最大の暗部っていいますか、金がいくら動いたのだろうか? 金は果たして動いたのだろうか、動かなかったのだろうか? ということですね。あれだけ大掛かりなことをやって、全く金が動かなかったということはちょっと考えづらいので。じゃあ金が動いたとして、どこでどういう風に動いたんだろうと。そこが僕は一番関心が高いところですね。
警察に重要参考人“N”として疑われた、「垂れ目」で反体制的な宮崎さん
須田:いうまでもなく、宮崎さんにご登場を願ったのは、その事件の犯人「キツネ目の男」だという風に警察から疑われた経緯が宮崎さんにある点でして。警察からはどんな風に思われたんですかね?
宮崎:あの、いま顔を見てもらったらわかると思うのだけれども、僕は「キツネ目」じゃなくて「垂れ目」なんですよね~。
須田:わっはっは(笑)
宮崎:だから、初動捜査で間違えたんじゃないかと(笑) 、ということもあるんですけれども。まあ僕の顔付きが似ている、あるいは脅迫状に書かれているのが反体制的な内容で、僕が反体制的な人間である、ということ。それらがあり僕のところに2回か3回、警察官が事情聴取に来ましたね。
須田:これはね、宮崎さんの生い立ちであるとか、宮崎さん自身の生活をしてきた基盤であるとか、このあたりも宮崎さんが疑われる要因になったのではないかなと思うのです。これはあんまり関東・東京ではピンとくる方は多くないと思うのですが、 関西のそういった、あえてこう言わせていただきますけれども、ややこしい人間関係というか、地域というのは、やっぱりこの事件の背景にはやっぱり何らかの影響は及ぼしたのですかね?
宮崎:まあ地域性はあると思いますね。ただ簡単に解決すると警察は思っていたと思うんですよね、それまでの警察の手法ともってすれば犯人を逮捕できると思っていた。けど結局逮捕できなかった。じゃあなんで逮捕できなかったのか? ということになってくると、犯人の方が一枚上手だったと、結局はそういうことになると思いますね。
「アウトサイダー」二人が話題にしづらい様々な事にズバズバ切り込む!
その他にも、解決はしたけれども全容が明らかになっていない糸満事件などについて、宮崎が考える関西/関東での犯罪の差異について語った。また、宮崎が考える“犯人像”についてや、30年経った今でも関係者が誰一人として情報をこぼしていないことから伺える、犯罪者集団の特性について語った。そして、株価操作の可能性について、海外・日本の今の左翼の路線についてなど、多岐に渡る討論となった。宮崎も須田も、歯に衣を着せず、日ごろは話題にしづらい様々な事についてズバズバと切り込んでいった。
▼Youtubeで視聴いただけます
「須田慎一郎のニュースアウトサイダー」
FM93AM1242ニッポン放送 日曜18:50-19:20