昔はパンダだったのに…レッサーパンダの切ないエピソード集
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昔はパンダだったのに…レッサーパンダの切ないエピソード集
かの2005年、千葉市動物公園のレッサーパンダ・風太くんが二足で直立する姿が報道されて大ブームとなりました。まるで人のようにちょこんと立つ愛らしい姿、覚えていますか? 実は風太くんだけの特技ではなく、レッサーパンダは普通に立ちます。小さな体を大きく見せて威嚇するために尻尾で体を支えて立ち上がります。なのでレッサーパンダの視点で見ると、威嚇しているのに「可愛い〜!」と人間に言われてしまっている、そんな切ない状況にあるのです。(レッサーパンダが立ち上がったら是非こわがってあげましょう!)
そもそも昔、レッサーパンダは「パンダ」と呼ばれていました。それがジャイアントパンダが発見されてからそちらが「パンダ」となってしまい、「より小さい」という意味で「レッサー」が付き今の名前になってしまったのです。中国語ではジャイアントパンダは「大熊猫」、レッサーパンダは「小熊猫」。(そんなに小ささを強調しなくても…!)木登りが上手なので別名「クマネコ」とも呼ばれています。
主食は笹。パンダらしいですね! というのも生息している地域には笹以外の食べ物が乏しく笹を食べて生きていけるように進化したといいます…他にもタケや果実、植物の根、キノコなども食べるそう。食後は汚れた手を舐めて整える綺麗好き。
そんなレッサーパンダは現在、絶滅危惧種。見られることは幸運です。そもそも今では亜種が2種類と少なく、レッサーパンダ科全体で絶滅8属と現生1属の計9属、つまりたくさんの種類が絶滅してしまっているのです…なのでもちろんワシントン条約によりペットにすることは禁止。日本で見られるのはほとんどシセンレッサーパンダになります。
他にも嗅覚・視覚・聴覚が悪いから手が発達した…など切ないエピソードが豊富なレッサーパンダ。健気に生きている姿に、応援したくなってきませんか?
さて皆さん、立ち上がった姿で一躍有名になった千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」を覚えていらっしゃいますか? 今年なんと満15歳を迎えます。風太が有名になったのはまだ子どもの頃で、あれから結婚し、たくさんのお子さんお孫さんに恵まれ大家族を形成するまでになりました。
そこで、千葉市動物公園では、6月以降に、お祝いの為の様々なイベントを企画しています。その第1弾は、写真展です。皆さんの思い出の中に、風太の写真はありませんか? 風太の誕生から現在までの写真がありましたらぜひご提供下さい! モノクロでもカラーでも構いません。締切は今月15日(日)当日消印有効です。
また、今後のお誕生会や記念式典などに必要な運営資金を支援して頂きたいと、10月31日まで受け付けているようです。どちらも詳しくは、千葉市動物公園のホームページに載っていますので、よくご覧の上、ぜひご協力くださいね。
レッサーパンダ「風太」15(フィフティーン)プロジェクト寄付のお願い
受付期間:平成30年3月1日(木)~10月31日(水)
お問合わせ先:千葉市動物公園内 風太15(フィフティーン)プロジェクト
電話:043-252-7566
FAX:043-255-7116
https://www.city.chiba.jp/zoo/event/fuuta15kifu.html
【ハロー千葉】