5/7　FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ！③

連休明けの国会～総裁3選狙い、安倍政権立て直しへ
7：17～お早う! ニュースネットワーク　その2 ：コメンテーター須田慎一郎（ジャーナリスト）

政治　衆院厚生労働委員会は主な野党が欠席する中で審議が行われ、午前の審議を終えた自民党・田村憲久氏（左）に委員室前で立憲民主党・西村智奈美氏が野党不在の委員会開催に強く抗議する一幕も＝2018年5月2日午後、国会内　写真提供：産経新聞社

野党は解散総選挙を恐れ、内閣不信任案も出さずに審議復帰

大型連休明けの与野党は、加計学園獣医学部新設をめぐり、柳瀬唯夫元総理秘書官の国会招致問題へ向け、協議している。一方、自民党総裁選に向け、ポスト安倍候補たちの戦いも、本格化している。

飯田）「今日から野党6党が審議復帰し国会正常化」と言われていますが自民党内は、むしろ総裁選についてもう走り出している。

須田）野党ベタ降りですよね。何やってるんだろうな、と。国会に、審議に復帰する条件として、「柳瀬さんに関しては参考人招致ではなく証人喚問」、それと福田事務次官の問題をめぐり、「麻生副総理兼財務大臣の辞職・辞任」と、いくつかの条件の4条件と呼ばれていたのがあったけど、そのごく一部分だけで審議に復帰するというのは……野党は弱気だな。連休に入る前は野党第1党の立憲民主党の枝野さんが「内閣不信任案の提出も！」と息巻いていた。ところが、不信任案のふの字も無くなってしまった。まあ、不信任案を出すと、場合によって首相の大権である解散総選挙となってしまいかねないので、野党としてはイヤなのでしょう。これで足下が見えてしまった感じがあります。野党がゴネたら「解散だ！」と言えば、大体ベタ降りするパターンがこれから出てくるんじゃないかな？
野党を応援するわけじゃないけど、もう少し抵抗してもいいと思います。

機能不全に陥りつつある野党

飯田）最初に高い条件を出してどうにもならなくなり、その間に世論が変わった。

須田）しかも連合のバックアップで国民民主党を今日新設する。おそらく玉木さんが代表に就くんでしょうけど、「新党（国民民主党）は、審議拒否はしない」って、それはいま言うタイミングじゃないでしょう……。

飯田）そうすると、新党の国対委員長になった人は、「いったい俺はどうやって戦えばいいんだ」みたいな。そんな形になりますよね。もう野党第1党ではないから、ということなのでしょうか？

須田）その意味で言うと、野党自体が機能不全に陥りつつあるのかな、という感じもします。もちろん玉木さんの言うことも分かります。もう立憲民主党は1から10まで何でも反対していて、かつての旧社会党を彷彿とさせるような戦術ですよね。「それと一線を画して、是々非々で望む」という気持ちは分かるけれど、「いまそれを言うタイミングですか!?」というところが言える。言わなくても覚悟として持てばいいのですよ。

予定通り外遊が行われていることから、党内に波乱の兆候は無かったと推測できる

飯田）まあ、何するか分からない方が怖い。そうなると自民党の方は総裁選へ向けて、つまり党内の方へ集中する形になりますよね。これについては、ポスト安倍を狙う人は外遊に行っています。石破さんはアメリカ。岸田さんはベトナムに行っているそうです。これ、ゴールデンウィークには多数派工作とか、あったんでしょうか？

須田）というより、外遊はかなり前から予定していたことですが、この辺を見ていても、そんなに波乱が起こるようなムードはなかったんだろうな、と。先ほども言いましたが、場合によっては解散総選挙、6月選挙とかも、無いわけではなかった。

飯田）ウワサはありましたよね。

須田）ただ、それが現実的かどうなのか。もし、「かなり高確率で解散総選挙になる」となれば、外遊を取りやめてますよ。

飯田）もう地元に入ったり、ギリギリの候補を応援に行ったり、派閥のボスたちはやらなきゃならない。

須田）「総裁選に出よう」と次世代を担う人たちが、無意味な外遊とは言いませんが、出かけていったということは、それほど国内政局は緊迫していないんだろうな、と。

飯田）ロシア訪問をした二階幹事長は安倍3選の支持を明言しています。麻生派と二階派が支持となると、けっこう盤石でしょうね。

須田）そうですね。それが崩れない限り、大丈夫でしょう。ただ、特に外遊しなかった野田聖子さん。何をやっていたのか見てみると、家族サービスしていたのです。こののんびり感を見ていると、いまの永田町の様子が分かるんじゃないかな？

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