野党6党合同ヒアリングの存在価値

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4月23日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!④

野党6党合同ヒアリング
7:45~ココだけニュース スクープUP!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

野党6党合同 集会 財務省 セクハラ 問題 Me Too

政治 野党6党合同院内集会で、財務省セクハラ問題への「Me Too」のメッセージを掲げる野党議員=2018年4月20日午前、国会内 写真提供:産経新聞社

野党6党合同ヒアリングはどんな意味があるのか?

与党が今日開催を目指していた衆参両院の予算委員会が開けない状態で国会が空転するなか、安倍政権への森友問題や働き方改革などの疑念・疑惑を正す、野党6党合同ヒアリングが存在感を増していると、1部メディアが伝えている。野党は第2の予算委員会と位置づけているシステムだが、どんなもので、どんな意義があるのだろうか?

飯田)私も国会の取材で見に行くこともありますが、国会の会議室みたいなところでやっていますよね。

須田)そうですね。しかも野党6党だけでやっている、自己満足に近い問題じゃないかな。これをやるなら、第2の予算委員会と言うのなら、ちゃんと予算委員会でやればいい。そこが不思議です。

飯田)あるいは、並行でやればいいと思いますけどね。「事前ヒアリングで情報を知り、それを委員会でぶつける」とかならね。別に委員会も開いて、終わった時間にやればいいのに。

須田)それを公開して、なおかつ黒い喪服着て、やるわけでしょう? そういうのを考えると、もうパフォーマンスに近いと思います。国会開くのに相当の血税が使われるわけですから。

飯田)1日で億単位と言われていますよね。4日空転させたら、それで8億円くらいになりますから。森友学園の土地が買い戻せちゃいますね。

須田)無駄遣いですよね。

飯田)見に行くと、官僚の方を吊し上げたりしていて。そういう部分も、カメラが入っているのにかわいそうに思います。

須田)国会議員は、国民の有権者の代表ですから。官僚の方としても、そこに出ていって説明しなければならない。国会議員にたいして説明責任を負っていますからね。それをいいことに、吊し上げの場面にしている。「官僚の人と協力して新事実を掘り下げる」とかではない。どうも一方的に感じます。

G7とG20~先進国だけでものごとを決められる状況ではない

飯田)もう1つお聞きしたいのが国際会議です。G7の外相会合が開幕しています。これは北朝鮮の非核化とかシリア情勢の議論がテーマです。直前にはG20の財務省中央銀行総裁会議がありまして、これはアメリカの保護主義とか、貿易に関することをやっているようです。外務大臣や財務大臣に関しては、国会のお墨付きなしで言ったのが批判されているようですが、海外でいろいろ会議するのは、別に悪いことじゃないですよね?

須田)G7はサミットにも位置づけられますが、かつてほど、先進国諸国だけでものごとを決められる状況ではないので。経済的なシェア、G7諸国のシェアも高かったわけですからね。ようするに、G7で何か合意すれば前に進んでいったのだけど。「だから、G20をやろう!」となるのだけど、これは先進国と途上国の対立関係があるから、ものごとが決められない。なら、「いったいどこで決めるの?」という問題が出てきているのでは、と思います。

飯田)いま、そうなると、大国が好き勝手やると、誰も止められないことになるわけですね。G7の外相会合について、ニュースが入ってきました。22日の討議で、「核武装した北朝鮮は認められない」という認識で一致したということです。「非核化に向け、最大限の圧力を維持することも確認した」と、河野外務大臣が記者団にその旨を明らかにしました。

国会は本来なら今後の対北朝鮮防衛システムを議論していくべき

須田)北朝鮮の戦略としては、今後核保有国としてパキスタンやインドのような立場を築くのが、北朝鮮の基本的戦略だろうと思います。パキスタンやインドは長距離弾道ミサイルを持っていないから黙認・容認されている立場にある。その通りに北朝鮮が動いているような気がしてならない。

飯田)すると、日本や韓国にとって、いちばんマズいシナリオですね。

須田)逆に言えば、日本としてはそれを前提に防衛システムをどう構築するか。「それは困る」と言っても、北朝鮮が放棄する可能性は低いですからね。

飯田)そこを本来なら議論しなきゃいけないですよね。けっこう、すぐ来る話ですよね?

須田)これが最初の問題に翻っていって。つまり、国会でそういうのをやらなきゃダメなのですよ。どういうことをやるか、コンセンサスしていかなければいけない。「第2の予算委員会」を開いている場合じゃない!

飯田)確かにそうですね。防衛省を呼ぶなら、日報とかグチグチ突っ込まず、「何ができて、何がやれないの?」と聞けばいいのに。

須田)「何をやるべきか」とかね。問題点をそこで浮き彫りにしていくことが必要だと思います。そういう意味で、やっていることがトンチンカンというか、ちぐはぐです。

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