4月27日　FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ！④

国会正常化はゴールデンウィーク明けに
7：46～ココだけニュース　スクープUP！：コメンテーター宮家邦彦（外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹）

政治　主な野党が欠席の中開催された衆院予算委員会集中審議。野党の質問時間は「空回し」で経過、安倍晋三首相は一人座って時を待つ＝2018年4月26日午前、国会・第1委員室　写真提供：産経新聞社

主要野党欠席のなかで行われた衆参予算委の集中審議

国会は昨日衆参両院の予算委員会で主要野党欠席のなか集中審議をおこなった。与党側は安倍総理が国会で最重要視する働き方改革関連法案について、今日から審議入りさせるための手続きをしている。一方、野党側は一段と態度を硬化させており、国会の正常化は5月の大型連休明け以降に持ち越されることが確実となった。

飯田）この話題に関してメールも頂いております。横浜市神奈川区の「昭和男」さん63歳の方「野党の審議がずっと続いていますが、国民生活に直接かかわるような法案審議は議員の当然の仕事なのにそれでいいのか疑問です。欠席して議員報酬を頂いているというのはどうかと思いますね」と頂きました。国会の空転というか、何でしょうねこれは。

宮家）政府が上手く説明できていない野党の思いはわかります。だけど審議しないというのは、100歩譲って権力闘争ですからやるのはわかる。だけど内閣打倒せよと不信任出せよというのは出さない。やると負けたりして大変だから。こういうことをやっている間、これで国会はお金がかかるし、法律を作るのが彼らの仕事ですしね。欠席して議員報酬を頂くのはどうか、というのはその通りだと思います。審議拒否は昔からありますが、もう何十年も前の手だよね……。もう少し新しい戦術かなにかないのでしょうか、このままでは国民も「このままずっと国会をやらないの？　それでいいの？」という声もある。それをよく考えて頂かないと。やっぱり国会は議論する場だと思いますよ。

飯田）働き方改革や、今日の南北問題など議論しなくてはならないことはいくつもあるわけですよね。

宮家）そういうのは票にならないとか、そういうことじゃないでしょう。国民の代表として国会に出てきて、法律を作る権限を持っている人たちですから。その権限というか責任でもありますから、それを果たしてくれないと困りますよね。

飯田）野党は公開ヒアリングという形で官僚の皆さんを呼んで叱責したりしていますが、ああいう対応をやることは、官僚側からしたら相当負担は大きいですよね。

宮家）財務省はほぼ徹夜じゃない、毎晩。国政調査権があるわけだから良いとも悪いとも言うわけではないけれど、働き方改革というなら国会から変えて欲しいところはありますよ。

飯田）それこそ昔も質問の通告がギリギリになって……。

宮家）あんなものは時間通りには来ませんからね。夜の11時くらいに来るわけですよ。僕の記憶では一晩に総理と外務大臣の質問だけで142問というのがあったのですよ。それを答弁の案を当然作るわけですが、142問というのは徹夜しても午前中の分を7時くらいにできるのが精一杯。朝に勉強会をやって、お昼に勉強会をやって午後のやつをなんとかそれまでに間に合わせると。そうでないと100問……いま財務省でそれが起きていると思います。身から出た錆と言えばそれまでかもしれないですが、働き方という点では徹夜ですから。体が持たないですよ。

飯田）それも含めて働き方改革を議論すればいいのに。

宮家）でも仕方ない、これは政治ですからね。

飯田浩司のOK! Cozy up！
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