5/14 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①
北朝鮮~「拉致問題はすでに解決」と日本を牽制
7:00~ガチンコ ニュース UP!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
議論を始めるには2014年のストックホルム合意まで遡る必要がある
先週末に北朝鮮の「朝鮮中央通信」は、日本人拉致問題について「すでに解決した問題」と主張。問題解決を求める日本政府を批判した。
これに対し南北関係筋は、先の南北首脳会談で議題に上がった際、北が「解決済み」という言葉を使わなかったことを明らかにしている。飯田)北がこういうことを言うのは日常茶飯事ですが、このタイミングなので日本が乗り遅れていることを非難する声もあります。どう思いますか?
須田)遡ること、2014年のストックホルム合意。当時「拉致問題について、誠意を持って再調査します」ということを北朝鮮サイドが約束しました。この会議は北朝鮮へ一方的に果たす義務が決められた会議ではなく、日本にも制裁緩和や在日朝鮮人の地位向上などいくつかやらなくてはならないことがあったのです。
北朝鮮サイドの認識では、このストックホルム合意は、日本が制裁強化の動きを見せてしまったので、「日本サイドから一方的に破棄されたもの」なのです。これを「土にこぼれ落ちた水は、染み込んでしまい元に戻せない」と北朝鮮は表現しました。そして「再調査についても白紙」という状況になってしまった。
このような経緯から、ここで1度線引きが行われている、というのが北朝鮮サイドの認識です。日本サイドとしては、それをもう1度、どういうところから議論、協議をスタートさせるかの問題になってきます。これはテクニカルな問題ですからね。だから、「これで生存者ゼロ」ということではない。飯田)向こうもメッセージを投げてくるということは、「何か条件を付けてもう1度駆け引きしながら交渉したい」ということの表れなのでしょうか?
須田)日米韓のなかで、制裁強化、維持を強く主張したのは日本です。だからこそ、こういう打ち返しがあったと考えてみるべきだと思います。
ですので、「対話と圧力」。対話だけでは物事は進まない。圧力があってこそ、北朝鮮サイドからこういうメッセージが返ってきたと受け止めるべきだと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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