在韓米軍縮小による日本への影響

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5/7 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!②

在韓米軍縮小はあるのか~その真偽は?
7:10~お早う! ニュースネットワーク その1:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

ジョン ボルトン

ジョン・ボルトン(2017年2月24日) - Wikipediaより

政権で強く信頼されていないボルトン大統領補佐官

先週末降って湧いた、韓国による米軍基地縮小問題。ニューヨークタイムズは「トランプ大統領が縮小を指示した」と伝え、ボルトン大統領補佐官は、それを否定した。
日本の防衛にも大いに関係ある在韓米軍について、南北と日米の思惑を探る。

飯田)先々週は韓国の大統領補佐官が在韓米軍縮小に言及していましたが、週末にはアメリカの大統領がそんな発言をしたのではと言われ、驚きました。

須田)大前提として、「そういう指示をしてもおかしくない」ということだろうと思います。トランプ大統領としては、中間選挙への意識もあり、北朝鮮との交渉で一定程度の成果を出したい。そのためには、何か譲歩が必要だと認識していると思うのです。一方、ボルトン大統領補佐官がそれを否定した、ということです。
ところで、日本メディアではボルトン大統領補佐官はオールマイティというか、相当の影響力を持っているようなニュアンスで伝えられているケースが多いですが、ワシントンで情報を聞いてみると、彼は現ホワイトハウス、あるいはアメリカの政権のなかで、けっこう浮いているというか、特殊な存在なのです。何故かというと、「これまで彼の主張してきたことで、成功した試しがない」と言われている。ですから、それほど強く信頼されているわけではないけれど、トランプ大統領のお気に入りだから……というのが、1つの側面としてある。
もう1つ考えなければならないのは、アメリカはシリアなども含めた中東政策において、おそらく大失敗に終わるだろうと言われています。ハッキリ言って中東政策が成功していないのです。シリアに関してもロシアの顔色をうかがいながら攻撃しているのが事実でしょう。それに、イランの問題です。かなりコントロール不能な状態になっていて、実は今朝入ってきた情報によれば、「イランの大統領が核拡散防止条約(NPT)からの脱退を指示した」というビッグニュースが飛び込んできている。そういうところを考えてみると、中東情勢は混迷していて、アメリカは何も手段がないのが実態。そうするとここで、朝鮮半島において、一定程度の成果を出さないといけない。そういう側面も持っている。なので、そうした全体の流れのなかで、在韓米軍問題は見ていかなければならないのです。

軍事境界線 金正恩 文在寅

2018年4月27日、北朝鮮指導者として初めて軍事境界線を超えて韓国に入った金正恩(左)と韓国大統領文在寅(右)(金正恩 - Wikipediaより)

南北関係が改善した場合、在韓米軍の撤退は不自然ではない

飯田)「どこでも成果が出せないから、北朝鮮関係がいちばん成果を出しやすいところだろう。そのために、在韓米軍を退く」ということですね。それは北朝鮮からすると、主張全部が丸飲みという、いちばん理想的な形になってしまいますね。

須田)ただ、全面撤退ではなくて。一部分を残すと言えばいいのか。当然ながら在韓米軍というのは在日米軍と違い、北東アジアの安全保障に関与しているわけではなく、言ってみれば北朝鮮との対峙が役割ですから。そこの緊張関係が低下すれば、一部撤退してもいいのでは、と言えなくもない。

飯田)間接的とは思いますが、もともと、朝鮮戦争の停戦状態が根拠になっていると言われていますよね。だから、停戦が終わり平和条約に向けての協定となると、在韓米軍は存在根拠を失ってしまう。法律上で考えると、撤退も正しい判断となるのですか?

須田)米軍再編の問題も加えて考えると、在日米軍の一部も、グアムとかに海兵隊が移設されたりしている。そうしたところを考えてみると、前線を押し下げて来るという点では、これまでの動きと何も矛盾することではないですから。

自衛隊 補給艦 ときわ 護衛艦 おおなみ

碇泊する補給艦ときわ(左)と護衛艦おおなみ(自衛隊 - Wikipediaより)

日々変化する国際情勢は、間接的に日本の憲法9条にまで絡んでくる

飯田)そうなると、かつての冷戦の名残で言うと、戦力の均衡がこれまでは38度線だったのが、下がったり、日本が矢面に立つみたいなことも考えられるわけですか?

須田)もともと、日本も矢面に立っていたのですよ。中曽根元首相の不沈空母発言を紐解くまでもなく、日本が最前線に立っていることは間違いないです。なので、その意味ではますます自衛隊の役割が非常に大きなものになっていくのでは、と思います。

飯田)憲法まで持ち出す話ではないかもしれませんが、予算の話とか、日本の守りを本当に考えなければならない問題になってきますね。

須田)そうした意味で、国際情勢は日々変化していますから。その変化している状況で、いまの日本国憲法の、特に9条を保守することが果たして理にかなっているのか。この辺を終戦直後と違うと考えるべきです。

飯田)一説ですが、9条2項の「交戦権の否定」というのも、「当時日本は占領されていたんだから、そりゃあ交戦権ないよ」と盛り込まれたという話もありますね。

須田)なおかつ、太平洋戦争、第2次世界大戦については、軍部独走で進んできた経緯もあるから、それに対するペナルティの側面もある。でも、70年経ったわけですから。果たしてこのなかでどうあるべきか、考えてみるべきだと思います。

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