太平洋・島サミット~日本にとって深刻な中国の問題

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5/18 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!④

キーワードは「太平洋・島サミット今日から福島県いわき市で開催」
7:27~教えて! ニュースキーワード:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)

太平洋 島サミット 河野 太郎 外相

「太平洋・島サミット」に向けた歓迎レセプションで乾杯する河野太郎外相(中央)ら=2018年5月17日夜、東京都千代田区 写真提供:時事通信

福島県いわき市で、今日と明日「太平洋・島サミット」が開催される

日本と18の太平洋島諸国地域による首脳会議「太平洋・島サミット」が今日と明日の2日間、東日本大震災の被災地福島県いわき市で開かれる。この島サミットは1997年以降、太平洋の島諸国の首脳を招待して3年毎に開催しており、ニューカレドニアとフランス領ポリネシアがメンバーに加わった8回目の今回は今日午後、安倍総理夫妻主催の夕食会で開幕する。明日は首脳会合を開き、首脳宣言を採択した後閉幕する。

飯田)3年毎で8回目ということで、既に20年以上の歴史があるものですが、この意義というのはどうですか?

宮家)始まりが97年ですからあの頃国連改革の議論があって、票をとらなければいけない、支持国を増やさなければいけないと。太平洋にいっぱい島の国々があって、1つ1つは小さいけれど大事なわけです。だから十把一絡げでサミットをやってしまおうと、これは非常に賢いやり方だったと思います。2つ目に大事なことは、中国が横槍を入れてくるときや、それから台湾との関係で中国がどんどん侵食していますから、この国々に対して支援をちゃんとして、太平洋地域の安定を図るということです。3つ目に今回一番大事なことは福島県でやるということですよ。外から見たら日本の問題は福島だと思っているわけです。福島という言葉は頭に残っているから、福島のいわきでサミットをやる、そうして皆が集まるのは大きなメッセージになります。国連の問題、中国の問題、復興この3つでいいタイミングで非常にいい仕事をしていると思いますよ。

飯田)首脳が集まってサミットをやれるくらいまで復興しているんだぞ、というのが見せられるわけですね。

宮家)それが縁になればいいし、福島でサミットがあったということ、それがメッセージになるわけです。

飯田)火山国、地震国も多いなかで、やっぱり津波というものに対しての危機感は島の国々は大きいわけですよね。

宮家)それは日本も同じですよね。海洋国家として日本が太平洋の島の国々を大事にするというのは当然のことですよね。

太平洋への進出進む中国

飯田)太平洋の国々、ここのところ島サミットがあるからなのか、国際面で結構特集されていますよね。バヌアツとか中国の資本で港が整備されているから、軍艦がくるかもしれないみたいな話もあって。

宮家)もちろん公海のどこを通ろうが自由でしょうけれど、そういう形で南太平洋、西太平洋で中国の軍事的なプレゼンスが高まるような方向でいくのであれば困ります。日本にとっては航行の自由が確保されなければなりませんから。こういう問題は早いうちに芽を摘んでおくということが大事だと思います。

飯田)米中の貿易摩擦の問題のなかで、戦略の部分でぶつかり合うという話をされました。まさに太平洋を分割しようということを昔中国が言っていた。でもそれが本気になるかもしれない。

宮家)軍人は本気だと思いますよ。

飯田)太平洋の国々というのは、まさに太平洋分割の中国側に入るかもしれないという国々なわけです。

飯田)彼らは太平洋だけじゃなくインド洋でも同じようなことをやっている。インド洋の島は少ないですけれど、港をどんどん確保していますよね。日本が海洋国家として生きていく為に、政治的な理由で航行の自由が阻害されるようなことがあってはならないわけですから、太平洋もインド洋も同じだと思います。

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