中国の海洋進出を止められるか~問われる日本の外交力

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4月25日  FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!③

今日からシンガポールでASEAN首脳関連会議が開幕
7:18~お早う!ニュースネットワーク その2:コメンテーター高橋洋一(数量政策学者)

ASEANが開幕~キーとなるのは「対中国」

東南アジア諸国連合(ASEAN)が今日25日から28日までの日程で、シンガポールでASEAN首脳関連会議を開催する。焦点となるのは中国の海洋進出、北朝鮮情勢や米中貿易摩擦など外交や安全保障も議題に上がるとされている。

飯田)ASEANが集まってどう出るか、対中国というのが鍵となってきそうです。今回はシンガポールが議長ですから、中国に対してさほど融和的ではないとみられています。

高橋)一応資本主義系の国でありますからね。それと南シナ海の話は切実な話になると思いますよ。

飯田)南シナ海に関しては基地も作るしどんどん出てきていて、ベトナムやフィリピンは反対していたのだけれど、抱きつかざるを得ないのではないかとまで言われていますね。

高橋)既成事実を次々作るという中国の得意技ですよね。議長国次第ですけれどね。中国に近い議長国だとあまり言わないということですけれども、今回は言うのではないかなと。それと時期ですよね、南北首脳会談もあるし、米朝首脳会談もあるのでそれには乗りたいと思いますけどね、ですから北朝鮮・中国に厳しめの話が出てくるような気はします。

飯田)中国はアメリカと、貿易戦争じゃないかみたいな関税の掛け合いもやっています。ここはアメリカの方にASEANは乗っていく、か……?

高橋)ある程度はね。議長国の対応次第ですけれどもASEANの場合、どこが議長国をやるかによって内容が違うので。あまり当てにならないですけどね、そもそもASEANは強固な繋がりでもないから、一つの政治メッセージが出るだけだと思います。実際に何かの政策をやってどうのこうのというのはASEANではないんですよね。緩い繋がりなのでね、そんなに共同体みたいな繋がりはないですよね。

飯田)日本はシーレーンもあるわけで、どちらかというと味方に引き入れたいというのも当然あるわけですよね。

日本と中国の票の取り合いになる~問われる日本の外交力

高橋)いつも票の奪い合いで、中国の影響力っていうのも随分あるから、日本の外交力というのも問われているし、ハッキリ言うと日本は海外援助という形で、現ナマで攻撃すればいいのだと思います。平和攻撃。中国は本当の実効支配ですが、日本は現ナマ攻撃と、分けてやった方がすっきりするのですけどね。

飯田)かつて日本の景気が良かった頃はODAとかありましたね。

高橋)中国なんかのODAはやらなくなったのですけれどね、あんなもの引き上げてそのお金をどんどん回せるのですよね。

飯田)中国に昔はODAでお金を出していた。実は今も少しは出しているのですよね。

高橋)それを引いて、そのお金を振り分けるというのが一番簡単ですね。

飯田)この南シナ海でのことを認めてしまうと、同じことを東シナ海でやられる可能性がありますね。

高橋)十分ありますよ。そこのときは日本と台湾は一緒になってやらないと無理でしょうね。

飯田)そこは日米安保でアメリカも引き込みつつ。

高橋)アメリカと台湾も強固な、準同盟関係になっていますからね。日本と台湾と、あとは韓国が一生懸命やってくれるといいのですが。

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