本日はレッド・ツェッペリンの偉大なるドラマー、ジョン・ボーナムの誕生日

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本日5月31日は、レッド・ツェッペリンの偉大なるドラマー、ジョン・ボーナム(本名は:John Henry Bonham、愛称:Bonzo)の誕生日である。しかし1980年9月25日に突然の死により、ツェッペリンの偉大な活動の歴史に幕を閉じることとなる。1948年生まれなので元気でいれば丁度70歳ということになる。

元々、ロバート・プラントとバンド・オブ・ジョイ等のバンドで活動していたが、レコード・デビューしていた訳でもなく、無名な存在であった。そして1968年、ジミー・ペイジがヤードバーズの他のメンバーをチェンジしてニュー・ヤードバーズの構想にロバートが誘われ、そして彼の紹介で説得されジミーのグループに加入、陽の目を見ることとなる。

1969年初頭、ファースト・アルバム 『LED ZEPPELIN』 のトップを飾った、米国・日本等でデビュー・シングル「Good Times Bad Times」は全世界のロック・ファン、そしてロック・ドラマーを完全にノック・アウトした。その後、「Immigrant Song」や「Rock And Roll」「Black Dog」等、ボンゾを大きくフィーチャーした数々のヒット・人気楽曲はあるが、デビュー・アルバムのトップのたった2分47秒の楽曲に、彼の魅力と実力・テクニックや個性が十二分に発揮されていることに驚く。

彼のドラム・スタイルはその個性的なグルーヴ感にある。独特なタイム感が彼の持ち味で、ドラマー的に言うと三連符の最初を最初の音を抜いた、通称「頭抜き三連」は多くの楽曲で聴くことが出来るが、彼らしさの大きな特徴である。サウンドがあまりにヘヴィーであることから黒人の要素は良く聴かないとわからないがファンクの要素がたっぷりで、そこからあのグルーヴが生まれているのだろう。また特にバス・ドラムであるが、全体的に皮の張りのチューニングがやや緩く、それをパワフルに叩くことから生まれる豪快なサウンドは彼ならでは。またツイン・バスを使わずにあのサウンドを醸し出しているのは彼の美学ではないだろうか。またラディックのドラム・セットは26インチのバス・ドラム等、大きく厚めのものが多く、水平にセットするパイステのシンバルは彼のセッティングの特徴、ツイン・バスのコージー・パウエルとはセットの並べ方やグルーヴ感は好対照である。

たった10年ちょっとの活動ではあったが、確実に誰にでも分かるボンゾ・スタイルを確立し、ロック界に多大な影響を与えた。今も尚多くのロック・ファンに愛されていることはもちろん、彼が作り上げたプレイ・スタイルを目指すドラマーは多く、ハード・ロック界で活躍するドラマーやアマチュア・ドラマーの多くが一度は彼を目指しているが、そして彼を超えるドラマーは出てきていない。ギタリストで例えるとジミ・ヘンドリックスのような存在ともいえるかもしれない。

レッド・ツェッペリン結成50年、もう彼なしの再結成は2007年の一度で十分。ボンゾこそツェッペリンの要であったことは言うまでもない。

【著者】佐藤晃彦 / JEFF SATO(さとう・あきひこ):1955年10月13日生まれ、78~00年までワーナー・ミュージックとユニバーサル・ビクターで、主に洋楽・邦楽ディレクターとしてジャクソン・ブラウン、モトリー・クルー、ラウドネス、渡辺貞夫、松岡直也、憂歌団、喜多郎、hide/pata (X Japan)、Zeppet Store等を担当、独立後(有)ジェフズ・ミュージックを設立、音楽制作、インディーズ・音楽著作権管理、大学・専門学校講師、おやじバンド・イヴェント企画、音楽ライター、CDレコード・ショップ運営等を行う。

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