経済アナリストの森永卓郎がニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(6月6日放送)に出演し、『神戸製鋼「トクサイ」の隠語で改ざんを継承!』というテーマについて自身の見解を語った。
神戸製鋼所による品質検査データ改ざん問題は、東京地検と警視庁が家宅捜索に着手し、刑事事件に発展。1970年代から始まった改ざんは特別採用を意味する「トクサイ」の隠語で脈々と引き継がれ、堂々と「トクサイリスト」まで作成する工場もあったという。森永は、「元々は基準に満たない商品を、ちょっとワケアリの品で…って言って、お客さんに売ることをトクサイと言っていました。今回の神戸製鋼は、基準に満たない商品のデータを偽装して、基準値を満たしているように見せて出荷することをトクサイと、言ってたんです。つまり、トクサイの使い方を、勝手に変えていたんですね。」と、問題の発端について指摘した。
また、森永は、いま国会を揺るがせている森友文書改ざん問題との対応の違いに着目。
森永:アンバランスだな、と思うのは、財務省の方はお咎めなしだったんですよ。大阪地検特捜部は、森友学園の決裁書の改ざんについて、不起訴にするって決めたんです。神鋼と同じ改ざんなのに、片方は刑事事件で、もう片方は、無罪放免というのは、わたしはおかしいと思います。
垣花正アナウンサー:(改ざんを)指示したとされる佐川宣寿氏は3か月の停職相当、麻生氏は給与を自主返納ですね。
森永:わたしは麻生さんが1年間、給料を全額返すのかと思ったら、閣僚給与の170万円を返納するんですね。麻生さんと言えば、九州の大財閥なので、彼にとって170万円なんて、誤差みたいなものなんです。なので、給料含め、全額返納するなら、まだ反省の色がみえるんですが。
垣花:一晩で飲んじゃう額らしいですね。我々の170万円とはワケが違う。
森永:カッキー(垣花アナウンサー)が300円、渡すようなもんですよ。
今回の森友文書改ざん問題について森永は、「検察審査会に申し出て、大阪地検特捜部の不起訴の判断が正しいのか、もう一度、問い直すと言ってますが、少なくとも検察が判断するのではなく、公開の裁判の場で真実を究明するのが正しい社会です。」と主張し、この話題を締めくくった。
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