加計理事長会見~マスコミが本質を述べないのはなぜか
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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月20日放送)に高橋洋一(数量政策学者)が出演し、加計学園理事長・加計孝太郎氏の会見を受け、加計学園問題について言及した。
加計学園の獣医学部新設~加計理事長が初めて会見
加計孝太郎理事長)記録を調べさせてもらったところ、私ももう三年も前のことでございますので、記憶にもございませんし、記録にありませんでした。
加計学園の獣医学部新設について、加計孝太郎理事長が初めて報道陣の取材に応じた。加計理事長は愛媛県の文書に記されていた3年前の安倍総理との面会を記憶にも記録にも無いと否定している。愛媛県と今治市に虚偽の情報を伝えたことについて、謝罪をした。
飯田)一部メディアの批判では、なぜこのタイミングか、或いは地元の記者しか入れてないじゃないか、時間が短すぎるのではないかと書いております。
高橋)中身の話はしないのですかね(笑)。そんなこと言ったら、これからマスコミの記者会見ではなくて、ネットの上でやろうという話になると思いますけどね。そのほうがいいですよね。
飯田)寄せられた質問は全部答えますよと。
高橋)ええそうですね。ある時間だけね。そうすれば、マスコミの人だけではなくて、一般の人かもしれないけど。でもそうなるとマスコミの人の存在価値が無くなっちゃうでしょうね。
飯田)記者会見を突き詰めれば、知る権利の部分に対応するものだから、経由するツールは問わないと。
高橋)問わないし、フェイスブックでリアルでライブでやったらどうなのよ、いう話ですよね。面白いんじゃないですかね。
飯田)一般の方からもね、まあ専門の方から質問が来ると深いですもんね。
高橋)そうなると、マスコミの人なんか要らなくなっちゃうかもしれないですね。こんな時にタイミングがなんとかと言うのならば、例えば、中朝首脳会談なんかやってるじゃないですか。そういうの「いかん」と言っちゃうのですかね? 「ワールドカップのときに会談するな」とかね。そこはマスコミの人の問題ですよね。自分の目線で、本当に上から目線というような今回のマスコミの対応だと思いましたね。「記者会見で俺たちに話さないのはけしからん」という感じでしょう。
飯田)「25分で打ち切り」と出ていましたが、どうせやるのだったら1回だけ徹底的にやるという形でも良かったのかなと個人的には思いました。
高橋)だからもうこれからはマスコミを相手にしないでね、やったらいいかもしれないですね。
飯田)ある意味アメリカのトランプさんなんかそれを実践しているようなところがありますよね。Twitterでというのはね。
特区は申請を許可しただけ
高橋)私はこれまでにも言っていますが、特区は認可の申請であって、申請を許可しただけですから。試験は別に林大臣の下で、文科省でやっていて、昨年の4月から11月までですかね、7カ月もやっているわけです。そこに関与していたらいけないんですよ。それ以外の話ははっきり言って大した話じゃないですよね。
飯田)試験を受けることを許可しただけであって、試験を通すことを何か圧力かけたとかそういうわけではないですもんね。
高橋)試験を受けるなんてはっきり言うと、加計学園が行政不服審査したら必ず通りますよ。だって認可制度があるのに試験が受けられないということは、はっきり違法ですよ。だからそのレベルの話なのに本質を抜きにして、とにかく会ったか会わないかとか、記者会見の時間がけしからんとか、内容と関係ない話ばかりじゃないですか。
飯田)そこについては、それこそ規制改革推進会議の議事録なんか見ても、ここで文科省の通達で手を上げることすら止められているのが問題だっていうね。
高橋)だからあれは規制改革の人もこんな規制改革の特区なんか使わないで、行政不服審査させたらいいんですよ。
飯田)まあ確かに省令一発でということになるともう法律とかとは関係ないわけですもんね。
高橋)行政不服審査したら文科省が必ず負けるんでね。それで特区がやったというレベルなんですよね。
飯田)なるほど。そのあたりがあまり報じられないんですよね。1年以上前から。
高橋)これが本質なのに、報じられないで期日がどうのこうのなんて話ばかり、記者会見で日程がどうのこうのとかね、もうこれつまらない。
飯田)本質を突いていないと。
高橋)ええ。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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