「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月21日放送)に株式会社助太刀代表取締役・我妻陽一氏が出演。同社が開発した建築現場で働く職人さんと人手を求める建築現場をつなぐアプリ『助太刀』について解説した。
建築現場の人手不足は『助太刀』で解消へ
飯田)みなさん、スマホにいろいろなアプリを入れていると思いますが、最近アプリがいろいろマッチングというものを作っています。人と人との、出会いをつなぐ。人と物のつながりという部分でも、欲しい物に出会えるフリマアプリとか。あるいは、男女が出会う婚活アプリ。
最近注目されているのは、お仕事に出会える求人アプリです。今回は、あるアプリを開発した株式会社助太刀代表取締役の、我妻陽一さんにお越しいただきました。我妻さんの会社が開発したというアプリは、どのようなものですか?
我妻)アプリの名前は『助太刀』です。2020年に東京オリンピックがありますが、みなさんも建設業界の人手不足問題について、よく耳にすると思います。それらの問題を解決するべく、建設現場で働く職人さんと、人手が欲しい建設現場をつなぐアプリです。
飯田)これには、どんなメリットが?
我妻)仕事を探す職人さんは『助太刀』をスマホにインストールしておけば、条件に合った現場情報が自動で届きます。発注もできますが、そのときには現場ごとの細かい条件を指定できるので、条件に合った職人さんに仕事を依頼できます。
また、『助太刀』で受けた工事の代金は、セブン銀行のATMで当日に受け取れる「即日受取サービス」も提供しています。
飯田)じゃあ、すぐにお金がもらえる。そもそもですが、これまで職人さんはどうやって仕事を受けていたのですか?
我妻)ほとんどが、友人の紹介でした。
飯田)そういうつながりで受けることが多かった?
我妻)ええ。連絡手段も電話だけでした。
飯田)「明日よろしくね」、「分かった」みたいな?
細分化されている建築現場の職種
我妻)そうです。そんな状態なので取引先が少なく、忙しいときはやりきれないほど仕事があるのに、ヒマなときは遊んでいるような。非常に不安定な経営環境なのです。職種は、我々のサービスでは72職種に分かれていて、一般の方にお話しすると驚かれるのですが、兼業がないのです。ボード屋さん、クロス屋さん、なかの柱はLGS屋さん……全部、1人1職種です。
飯田)そんなに細かく細分化されているのですか。そういう人たちの集まりが現場でチームを組み、また別の現場に行ったら、チームを組んでやる、と。
我妻)仰るとおりです。
飯田)人を集めるのに苦労する、というのはそういうことだったのですね。いまはどれくらいの方が利用されているのですか?
我妻)去年の12月末にアプリを出して、5カ月くらい。もう1万人を超えています、毎月2,000人くらい職人さんが増えています。
飯田)オリンピックやパラリンピックに向けて、どんどん増えていく?
我妻)そうですね。まだ東京圏だけに絞ってこの人数です。これから夏くらいから全国展開しますので、一気に増えると思います。
今後は『助太刀』1つあれば現場の仕事はすべてOKに
飯田)今後はどういう展開を考えていますか?
我妻)建設業界で職人さんを扱うプラットフォームを、僕らは目指しています。『助太刀』を入れたスマホを持っていれば、それで人を呼んで。人手不足だったら『助太刀』で呼ぶこともできる。材料や道具も『助太刀』で頼めば直接現場に届いて、帰りにはお金を卸して帰る。「これ1つあれば現場の仕事はすべてオーケー!」みたいなサービスを展開していきたいと思います。
飯田)まだまだ、広げる方向はいろいろなジャンルにあるわけですね。
我妻)そうですね。建設業界はやはりICT(情報通信技術)が遅れていますので、まだまだ解決しなければいけないことはたくさんありますね。
建築現場と職人をつなぐアプリ『助太刀』
https://suke-dachi.jp/
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