FIFAワールドカップ~現地で感じたセネガル戦の裏側
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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月25日放送)に夕刊フジサッカー担当の久保武司が電話出演。現地からセネガル戦の感想と、最終戦であるポーランド戦について解説した。
FIFAワールドカップ日本代表~セネガルと引き分けで1次リーグ突破に望み
本日未明に行われたFIFAワールドカップ1次リーグの日本対セネガル戦は2対2で引き分け、日本とセネガルは共にグループH勝ち点4で並んだ。勝った方が決勝トーナメントに大きく前進するという大一番だったが、これにより28日の最終戦であるポーランド戦で、日本は勝つか引き分ければ、自力で1次リーグ突破ができる。
飯田)現地で取材している、夕刊フジサッカー担当の久保武司さんに、先ほど終わった試合について、いろいろ伺ってみたいと思います。まず、率直にどんな感想でしょうか?
久保)日本代表の試合を見て、眠気がまったくない。こんな興奮は本当に久し振りでした。
飯田)目の覚めるような、90分間緊張感を保ち続けたような試合ですか?
久保)そうですね。まだ、我々記者の間でもアドレナリンが沸騰しています。
飯田)選手のみなさんの声が漏れ伝わっているのを聞くと、「勝てた!」という風に、ちょっと悔しがるような表情もあったように思えます。実際にご覧になっていて、どうでしたか?
久保)まさに「勝てた試合」でした。セネガルの脚が完全にガス欠状態になっていて。そのガス欠を突くかのように、西野監督の采配で本田選手を投入したり、最後に宇佐見選手を投入した。そこで何とか突いていきたかったけど、できなかった。どの選手も悔しさがにじみ出ていました。
飯田)本田選手のゴールで同点に追い付いたけど、そこから先も、もしかしたらあるかもしれないと思わせる試合だったのですね。
久保)もう、十分ひっくり返せる試合でした。
次の試合では川島選手の交代も
飯田)特に光った選手に、誰を上げますか?
久保)1番は、やはり柴崎選手ですね。実質彼が司令塔で試合をうまく運んでいた。
あと、全員に役割が完璧に分かれていた。誰が出ても、主力、スタメンで行ける。それだけのチームに成り上がっています。日々仕上がっている感じが、見ていてすごく思います。
飯田)ネット上などでは、ゴールキーパーの川島選手について、疑問を持っている方も多いようですが、現場で見ていて、どうでしたか?
久保)まさに我々もそれを思っていて、今日西野監督に直撃しました。さすがの西野監督も、「ちょっとあの場面は……」みたいな表情をしていました。なので、次の試合に思い切って川島選手を替えるかは、1つの焦点になると思います。
飯田)川島選手自身、パンチング(ボールを殴り飛ばす技法)した結果ボールがマネ選手の方へ行ってしまった1点目の失点は自分のミスと認めているようですね。
久保)ええ。通常、セオリー通りならあそこはキャッチングの場面で間違いないので。川島選手はその後何度かセーブしてくれましたが、ちょっと調子が悪いのは否めないと思います。
時差や長距離移動を相手にコンディションを維持できるかが今後のカギになる
飯田)2試合をグループリーグで終え、日本代表に何か課題のようなものは、見えてきますか?
久保)たった1つ。コンディションです。これから非常にタイトなスケジュールになります。選手はチャーター便で動きますが、我々記者も移動がすごく大変で。それのストレスですね。ロシアは広すぎますから(笑)。
飯田)国内でも時差があるわけですよね。
久保)そうです。2、3時間のちょっとした時差も、やはり選手にも堪える部分があります。とにかくコンディションをどうにか現状維持できれば、ベスト16、ベスト8の勢いも感じるような状態ですよ。
飯田)最終戦のポーランド戦を迎えますが、この試合はどうなりそうですか?
久保)引き分けるか勝つかですが、「とにかく勝ちきります!」というムードになっています。
飯田)相手のポーランドは、もう予選突破がなくなってしまっていますよね。これはモチベーション低下するのか、「日本くらいには勝ちたい!」となるのか、どちらですか?
久保)彼らにも意地がありますから「引き分けで」となってしまうとつけ込まれてしまうので、とにかく勝ちにいくしかないと思います。
飯田)次の試合は、もう「自分で決める!」という気持ちで行かなければいけないということですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00
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