仮設住宅の入居条件を緩和~重要なことは補正予算をつけること
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月18日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。政府が西日本豪雨災害での仮設住宅の入居条件を緩和したことに関して解説した。
西日本豪雨災害~政府が仮設住宅の入居条件を緩和
安倍総理は昨日西日本豪雨の被災者が仮設住宅に入居できる要件を緩和する方針を明らかにし、被災した11府県に通知を出した。住宅の被害が半壊と認定されても、自治体の判断で全壊の場合と同じように仮設住宅に入居できるようになる。
飯田)昨日行われた非常災害対策本部の会合で総理が表明したものだそうです。既に被災した11府県に対しては文書を送付済みと。入居条件全壊じゃないと今までは入れなかったんですね。
高橋)ただ現場はいろいろなことをやっていて、確か全壊と半壊じゃなくてその中間の大規模半壊っていうのがあります。そうすると、こういう時は実際は半壊でも大規模半壊にするわけです。実態はそのようにやっているので、それを追認したということだと私は思います。私も地方の部長やっている時に現場で判断していましたが、そんな厳しい判断できるわけ無いですよ。もう良いんじゃないのって感じですよ。
飯田)目の前で困っている人がいて、何かできることがあるとしたら。
高橋)半壊でも「大規模半壊で!」って感じでね。やりますね。それを政府でも追認したということです。普段からやっていることだと思いますよ。
実際は半壊でも「全壊」という判断を現場ではしてあげるもの
飯田)なるほど。現場レベルではやっていたと。
高橋)そりゃそうですよ。「これはだめよ」とは言えませんよ。
飯田)そりゃそうですよね。住めないじゃないかよってなりますよね。
高橋)言われたらオッケーオッケーってなりますよ、普通は。こういうのは現場に任せた方が上手くいきます。総理のほうで見てなかったらわからないでしょう、こんなのいろいろ言われたって。
後でね、清算すればいいだけですよ。国の方で重要なのは、予算をつけることだけです。予算だけつけておけば、みんな安心して半壊でも大規模半壊ですよとか平気で言えちゃうんですよ。
飯田)予算に限りがあるとか、底ついちゃうなとかあると…。
高橋)そうなるといろいろ言っちゃうわけです。これはダメとかね、後で出てくるお金なんかも、家賃だけしか駄目ですよとか言うんだけど、しょうがないでしょ、そんなものは。それに付随するお金は国が出すということで割り切ってしまうだけです。これを現場でやっても怒られませんよ。後でそうなってしまったということだけですからね。それを政府が追認してあげるのですが、普通の災害でも現場レベルでやっている話ですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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