50歳を超え、ますます過激に… トム・クルーズ最強伝説!
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第455回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、8月3日公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を掘り起こします。
もっとも危険なスタントに挑み続ける男、トム・クルーズ
新作を発表されるごとに期待が高まり、実際に観ればその期待を上回る興奮を覚える「ミッション:インポッシブル」シリーズ。同時に、主人公イーサンと仲間たちが挑むミッションの内容もスケールアップ。見応えたっぷりなエンターテイメント作品として世界中から愛されています。その原動力はやはり、ハリウッドにスターとして君臨し続けるトム・クルーズの存在があるからこそでしょう。
青春映画でデビューして以降、さまざまなジャンルの役柄を演じ 、自ら危険なスタントをこなしては作品を大ヒットに導いてきたトム・クルーズ。そのチャレンジ精神は作品ごとに凄みを増し、いまや“トム・クルーズがいかに体を張っているか”というのも、映画の見どころとして重要なポイントとなっています。
「M:I」シリーズにおいてそれを決定づけたのは、やはりなんと言っても「ミッション:インポッシブル」(1996年)のオープニングシーン。カフェに置かれた巨大水槽を爆破し、大量の水が迫り来るなか、全力疾走で逃げるイーサン・ハント。実は、このシーンのアイデアはトム・クルーズ自身が出したもので、ブライアン・デ・パルマ監督の心配をよそに、スタントなしで自ら演じることも志願したとか。
またシリーズ4作目となる「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)では、ドバイにある世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファにイーサンがよじ登るシーンがありますが、これもトム・クルーズが実際にスタントなしで挑戦した驚愕シーンのひとつ。また前作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」では離陸する飛行機の外装にしがみつき、そのまま一気に1,500メートル上昇するという離れ業までやってのけました。事実、トム・クルーズのスタント能力については、プロのスタントマンも大絶賛。「M:I」シリーズは映画史上斬新なアクション・シークエンスを数多く生み出しているシリーズで、世界中のスタントマンの技術水準を引き上げた作品だとも評されています。
そんなシリーズ最新作となるのが、今作が6作目となる「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」。今作の撮影中には、幅9メートルのビルとビルとの谷間を飛び越えるというスタントで、少しだけ距離が足りずに壁に激突。足を骨折したというニュースも流れましたが、その骨折の瞬間もバッチリ本編に生かされている本作。骨折するなんてトム様らしからぬ失態…と思いきや、なんと完治する前に現場復帰。やはりスタントマンは使わずに撮影を続行したというのですから、もはや超人としか言いようがありません。
ほかにも、多忙ななかヘリコプター操縦資格を取得して挑んだヘリアクションや、酸素がない成層圏に近い場所から降下する“ヘイロージャンプ”にも挑戦。シリーズ歴代作品の中で、もっとも危険なスタントに息をのむこと間違いなし。50歳を超えてますます進化するトム・クルーズから、やっぱり目が離せません!
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
2018年8月3日(金)から全国ロードショー
監督:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ、ジェイク・マイヤーズ、J・J・エイブラムス
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴィング・レイムス、ヘンリー・カヴィル、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィン、ヴァネッサ・カービー、ミシェル・モナハン、アンジェラ・バセット
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
公式サイト http://missionimpossible.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/