大切な手紙を守る「封蝋（シーリングスタンプ）」を知っていますか？

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2018-08-04 　更新：2023-12-29

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シーリングスタンプとは？手紙に押すのは何のため？

「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報にあわせて耳より情報を紹介する。今回は「シーリングスタンプを手紙に押す意味」と、成田ゆめ牧場からイベントの話題だ。

大切な手紙を守る「封蝋（シーリングスタンプ）」を知っていますか？

昼夜問わず、たくさんの光にあふれている現代。

しかし、電気のない時代、火やろうそくが貴重な光源として使われていました。古くは紀元前3世紀ごろから使われていたとされるろうそくは、長い間私たちの生活に寄り添ってきた道具です。

さて、そんな古き良きろうそくですが、そのろうを使ったシーリングスタンプ（封蝋印）をご存知でしょうか？

シーリングスタンプとは？

シーリングスタンプとは、封筒の口に押して手紙が未開封であると証明するもの

シーリングスタンプとは、封筒の口部分に押すことで手紙の中身が手つかずであることを証明するものです。ウイスキーなどの酒瓶を密封するために使われることもあります。

一度封筒を開けるとシーリングスタンプも一緒に砕けてしまうため、受取人以外が不正に中身を見るとすぐにばれてしまいます。

シーリングスタンプには、手紙を美しく見せるデザインが多い

シーリングスタンプのデザインには華やかなものが多く、憧れた人もいるのではないでしょうか？

シーリングスタンプが頻繁に使われていた時代、スタンプのデザインには差出人や家系を表すシンボルが使われており、差出人を証明する意味がありました。シーリングスタンプには美しいデザインが多いので、現代でも愛好家がいるんですよ。

シーリングスタンプは、時代とともに少なくなっていった

昔は現代のように郵便物の大量輸送されておらず、手紙は使用人が配達し届け先に直接手渡しされていました。そのためシーリングスタンプが壊れることはあまりありませんでした。

しかし、今のように大量の手紙を輸送するようになり、手紙同士がぶつかったり擦れたりしてしまうと、どうしてもシーリングスタンプが砕けやすくなります。このようにして、シーリングスタンプは徐々に使われなくなっていったのです。

郵便で実際にシーリングスタンプつきの手紙をもらったという人は、現在では少ないかもしれませんね。

手紙を書いて、シーリングスタンプで封をしてみるのもいいかも

時代とともに移り変わっていく道具たち。

しかし、シーリングスタンプは古き良き文化として現代でも愛され続けています。ときには手紙を書いて、シーリングスタンプで封をしてみるのもいいかもしれません。

まとめ～シーリングスタンプを手紙に押す理由は？

シーリングスタンプを手紙に押す理由は、手紙が未開封であると証明するためです。

一度封筒を開けるとシーリングスタンプも一緒に砕けてしまうため、受取人以外が不正に手紙を開封するとすぐにばれてしまいます。シーリングスタンプが頻繁に使われていた時代、デザインによって差出人を証明する意味もありました。

しかし、シーリングスタンプは徐々に使われなくなっていきました。今のように大量の手紙を輸送するようになり、手紙同士がぶつかったり擦れたりしてしまうと、シーリングスタンプが砕けやすくなり本来の役割を果たせなくなったためです。