来月の国連総会で2度目の米朝首脳会談開催か

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月21日放送)にジャーナリストの有本香が出演。北朝鮮が示した1年以内の非核化について解説した。

アメリカの大統領補佐官、北朝鮮が1年以内の非核化を示したと明かす

トランプ政権で安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は19日、アメリカABCテレビのインタビューで今年4月の南北首脳会談の内容を明らかにした。
韓国の文在寅大統領がアメリカに報告したやり取りによると、文在寅大統領は金正恩委員長に対し「非核化を1年以内に実現しよう」と呼びかけたところ、金委員長も「はい」と応じ 、北朝鮮が1年以内に非核化を実現する考えを示した。

飯田)ワシントンの共同通信から、20日トランプ大統領はロイター通信のインタビューのなかで「北朝鮮の金正恩委員長と2度目の首脳会談を行う可能性が高い」と述べたということです。場所などはまだ明らかになっていないのですが、恐らく来月の国連総会だろうということです。

有本)国連総会前後のタイミングということですよね。ということは、金正恩委員長が出て来るかもしれない。ただ、ボルトンさんが4月の南北首脳会談の内容をいま明らかにしましたが、北朝鮮が違うことを言い始めています。これに対して「わかっているんだろうな」ということを言っていると思うのです。しかし考えてみると、去年の上半期くらいの日本の報道はどうなっていたかというと、「いつXデーがあるのか」と随分言っていたでしょう。それから専門家筋、取材をしている人も含めて、斬首作戦があるとか言っていたけれども、そんなシナリオではなかったわけですよね。あくまでも北朝鮮に対して自立的な非核化を迫ったなかで北朝鮮が変わると、いまの若い主導者の心変わりみたいなものを促していくと考えていたのだとすると、いまも表に出てきていることで一喜一憂すべきではないという気がします。
日本にとって忘れてはならないのは、25年間、北朝鮮には騙され続きであったし、今回も1年以内の非核化に「うん」と言ったけれども、既に4ヵ月経っているわけでしょう。何もその方向に向けて動き出しているわけではないから、またかという話でしかなくて、ここから先、アメリカがどのような方向に持って行くのか。それに対して日本は最悪の事態、具体的なアクションに踏み切るとなったときに日本側としてどういうシナリオを持っているのかというところですね。政府内や日米間で細かく確認がされているのかどうか、ここだけが気になりますよね。

水面下では接触していると見られる日朝

飯田)一時期は日朝の首脳会談も近いのではないかという話もありましたけれども。

有本)9月じゃないかということは随分と言われていましたし、前倒しで8月なんていう話もありました。実際に日朝間が複数のルートで接触をしていて、それなりのコミュニケーションを取っていることは間違いないですね。日朝首脳会談の機会を探っていたということも間違いないのですが、なかなか事態が混沌としてきたということを受けてトランプ政権側が「もう一度米朝をやろうよ、ニューヨークに出て来いよ」となり、日朝首脳の何らかの形での接触が実現する可能性も高くなってきますよね。

飯田)立ち話とかね。

有本)そうですね。その辺りで急展開ということはあり得る。

飯田)9月末くらいがポイントになってくる可能性があるわけですね。

有本)日本国内で言うと、9月20日が自民党の総裁選ですよね。

飯田)産経新聞も一面で書いてきていますね。

有本)日程という部分もかなり作用してくるでしょうから、日本も北朝鮮との水面下での接触は更に激しくなってくるところではあると思います。

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