沖縄県知事選挙~ポイントはオール沖縄がどこまで一本化できるか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月24日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。沖縄県知事選挙について解説した。
沖縄県知事選挙、自由党の玉城デニー氏が26日にも出馬表明へ
9月30日投開票の沖縄県知事選をめぐり、今月8日に死去した翁長雄志知事の支持母体「オール沖縄」に参加する共産党、社民党、労組などで作る調整会議は昨日、自由党の玉城デニー幹事長に立候補を正式に要請した。玉城氏は出馬する意向を固めており、これで自民、公明両党が推薦する宜野湾市の佐喜眞淳前市長との事実上の一騎打ちの構図が固まった。
飯田)いろいろとあった末ということなのでしょうか、オール沖縄側も一応は一本化という形にはなりましたが、宮家さんはどうご覧になっていますか?
宮家)私が外務省にいたとき、日米安保を10年やらせて貰ったので沖縄については思い入れが強いです。その意味でこの選挙は注目しているのですが、あまり変な事は言えないので一般論を言います。知事選挙というのは、大統領選挙と同じですよね。中選挙区の上から何人がというわけじゃないですから、そうなるとやはりアメリカの大統領選挙が1つの目安になると思うのだけれど、私の経験で言うと大統領選挙は勝つ必要がないのです。
飯田)えっ、勝つ必要がない?
宮家)相手が負ければ良いのです。アメリカの大統領選挙は、民主党と共和党の二大政党と言うでしょう。でも本当はアメリカには50の民主党と50の共和党があるのですよ。各州にあるから。
飯田)そうか、50は州の数ですね。
宮家)少しずつ名前の違う州もあって、『マジンガーZ』みたいに50の部品が4年毎に合体するのです。合体して動けば勝てるし、分裂したら負けなのです。民主主義ですからいろいろな人がいるので、それを上手く合体させたかどうかがポイントになると思います。
自公保守派の候補も一本化へ
飯田)そうすると保守側は、元々言われていた佐喜眞さんともうお一方、安里繫信さんが会見もされていましたが。
宮家)話がついたみたいですね。合体しつつあるという状況でしょう。もう片方は後継問題もいろいろあって、ようやく一本化ということでしょうから、これからどれだけ選挙までに合体が完了するかがポイントだと思います。
飯田)まさに合体しないと戦えないというところで、録音テープを聞かせろと言っていた一部会派も、それを見せて内部が混乱したら選挙に負けてしまうと。とりあえず矛を収めて棚上げにして、皆でやっていこうという形になったということですね。
宮家)だとすると、その分だけもう少し努力が必要になってくるかもしれませんね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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