トランプ大統領が批判しても安倍総理がイランを支持する理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月27日放送)に国際政治学者の高橋和夫が出演。イラン情勢と、それに取り組む安倍総理と河野大臣の姿勢を解説した。

イラン支持は日本外交のアイデンティティ

飯田)イラン情勢について。日本時間で昨日の午後、イランのロウハニ大統領と安倍総理が会談を行っていますが、記者の質問にも答えています。

安倍総理)日本はイランの核合意について、国際的な核不拡散体制の強化と中東の安定に資するものとして、支持をしています。引き続き、関係国による建設的な対応を期待していますし、本日会談を行ったロウハニ大統領にもその旨をお伝えしました。

飯田)日本としては核合意を支持。これはアメリカと違いますね。

高橋)ある意味、これが日本外交のアイデンティティのような部分があります。「日本は国益に合っているからアメリカを支持している。ただアメリカに追従しているのではない。イラン外交を見れば、アメリカと違うことをしているでしょう?」というのが、外務省の人たちの誇りでもあるのです。
ロウハニさんにもそういう部分があります。ロウハニさんは国内ですごく叩かれていますから、「国際社会はトランプではなく私を支持している」と国民に言いたいので、その点でもよかったと思います。
ただ、ロウハニさんは「それなら石油も買ってよ!」と言ったと思いますが、安倍さんとしてはそこには付き合えないのが難しいところですね。

中東情勢に取り組んだ父を持つ安倍総理と中東に熱心な河野大臣

飯田)やはり制裁があるから、「昔のイギリスが戦後阻んだときに、出光佐三が船を出した」みたいにはいかない。

高橋)政府はともかく、石油会社の方は制裁が嫌ですからね。だから、石油会社が動かない。そういう部分は、日本は民主国家だから政府が押しつけるわけには行きません。
ただ、できないけれど「ロウハニさんと会う」というのはとてもいいメッセージです。前から安倍さんは行きたがっていたのですが、アメリカに遠慮してどうしても行けなかったのです。今回は「ニューヨークにいたから会った」とアメリカにも顔向けできるし、可能な範囲で頑張っていると思います。

飯田)中東には安倍さんは思い入れがあるような感じですね。

高橋)お父さん(安倍晋太郎)が外務大臣の頃から、中東外交は一生懸命やっていらっしゃいます。「晋太郎さんにも総理大臣をやらせたかった」とみんな思っているところもあって、その家を継いでいますから。やはり「お父さんの意思を継いで」というところはあると思います。
河野外務大臣も、中東に非常に熱心です。中東関係のNGOの集まりに顔を出されたり、仕事で頑張っている以上に熱いものを感じさせてくれます。そういう意味では、2人はいいコンビですから、引き続き、アメリカが何もしないときこそ、日本の存在感を示して欲しいですね。

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