安倍総理が国連総会で演説~ロシア北方領土問題、北朝鮮拉致問題を国際社会に訴える

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月26日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。今日の国連総会で行われる安倍総理の一般討論演説について解説した。

安倍総理が今日、国連総会で演説

安倍総理大臣は日本時間今日午前、ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論演説に臨む。総理は世界的に保護主義の風潮が強まっていることを踏まえ、日本が自由で公正な貿易を主導する決意を表明する。

飯田)各国の首脳らが外交政策などを表明する一般討論演説ですが、総理は今日午前(現地25日午後)の17番目に登場ということだそうです。要旨については中身を解禁されていまして、保護貿易について、或いは北東アジアについて。また先日のロシアのプーチンさんとの話も踏まえて、平和条約を締結していくという主旨の話や、日中関係、北朝鮮の核ミサイル、拉致の解決というところも話す予定です。去年は北朝鮮問題がほぼ占めていました。

高橋)今回も北朝鮮に絡む話は多いと思います。でも北方領土の話で言うと、平和条約をプーチンさんにいきなり言われたことに対して、「領土問題が解決してからだ」とはっきり言うということでしょう。平和問題だけを解決するのではなく、その前提として領土問題があるという旨を、どこかで言っておかなければいけないでしょうね。

飯田)ここはそう釘をさして、国際社会に対してキチンと言っておこうということですね。

高橋)会談でも言ってはいたらしいのですが、いきなり非公式の経済フォーラムでぽっと言われて、そのとき反応しなかったという批判もあったため、ちゃんとしたところでは言っていますよとアピールするのではないですか。

中東に関して日本の独特な立場をアピール

飯田)なるほど。そして北朝鮮については拉致、核ミサイルの解決ですか?

高橋)拉致の話はどこかで出さなければいけないから、今回も強く言うでしょう。この話をしないと、「拉致は良いの?」と言われてしまうということもある。日本としてはきちんと表明しておくということでしょう。

飯田)少し珍しいと思ったのは、中東の情勢について、特にパレスチナの話というのも出てきています。

高橋)そうですね。ガザから先生を招くという日本にしかできないプログラムで、少し長く時間をとりますね。これは新しい特色かもしれません。やはり国連向きの演説ということなのでしょう。

飯田)中東に関して、特にイスラエルやイランなどとも話ができるのは、日本独特の立場ということなのですか?

高橋)はい。日本は中東にさして利権もないし、ニュートラルです。特にイランなどはアメリカがいろいろと言っていますけれど、日本はイランとの関係もありますから。日本独自の立場をここで示したいということでしょうね。

貿易について~投資についても話すことがポイント

飯田)経済について、貿易についてもかなり言及しています。自由貿易を守るのだと。

高橋)そうですね。でも自由貿易だけを言うとただの平板ですが、必ずその裏で直接投資などを何回も言っていると思います。ここがポイントで、自由貿易をすると大概、不均衡が出て、取引の裏側のお金にも不均衡が出るのですよ。極端に言うと対米黒字になっているときは、その黒字債券があるから対米投資も必ず起こる。この両方を話すということがポイントで、日本は両方話すことによって、実はアメリカで雇用を作っているのだと言えるのですよ。
中国は逆に貿易黒字があるけれど、投資していて知的収益を盗んでいるということにもなる。資本の話をするというのは、ただ自由貿易の話だけをしているのではないということがポイントだと思います。

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