免震装置データ改ざん問題~日本の伝統の名声はどこへ
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ニッポン放送の「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月19日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。KYBによる免震装置のデータ改ざん問題について解説した。
KYB、きょう疑いのある建物の名前を公表へ
油圧機器メーカーのKYBの免振・制振装置データ改ざん問題。免振装置では出荷総数の7割以上が国の基準や顧客契約に反する不適合品だった疑いがあり、KYBは出荷先のうち所有者の了解が得られた施設名を公表するとしている。
飯田)一部ぽろぽろ出てきて、1万点以上になるということです。施設も相当大きなところで、空港やスカイツリーなどが出て来ています。
宮家)どのくらいその基準から外れて、どのくらい悪質な改ざんなのかよく分からないので何とも言えませんが。幸いなことに、その部分を変えたり少し直すことが可能のようですね。
飯田)取り替えることは可能みたいです。
宮家)間違ったことをしたのだったら、全部直してねという話ですよね。
飯田)専門家の意見なども報道されていますが、この免震装置だけで揺れに対応しているわけではないそうです。
宮家)それはそうですね、構造もあるからね。
飯田)国交省が、直ちに震度7の揺れで安全に影響が無いと言うのは、その部分も根拠になるわけですかね。
宮家)そこを上手く説明して、変な不安が広がらないようにしなくてはいけない。まずは公表をして、どこが危ないのか、問題なのかを明らかにするしかないですよ。
でもついに、免震装置まで、お前もかと。日本のメーカーというのは、もっと真面目で、安全性が高くて品質が良くて、しかも値段がお手頃だというはずだったのに。もし、その評判を守るためにこういうことが繰り返されているのだとしたら、それは残念ですよね。せっかく良い伝統を作ってきて名声を保って来たのに。何でそんなことをするのだろう?
飯田)いろいろなところに原因を求める人がいますが、例えば四半期ごとの決算でとか、企業統治がここ数年すごく変わって、コストばかりが優先されているのではという指摘もありますが。
宮家)もう1つは、組織が大きくなればなるほど、つじつまを合わせなくてはならない。じゃあこれがこうだったら全てが上手く行くんだよね、と。
飯田)俺がちょっと鉛筆舐めればと。
宮家)それはいかんですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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