安倍総理の所信表明~「ポスト2020年」の厳しい時代をどう捉えているのか?

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月25日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。安倍総理の所信表明演説について、自身の見解を述べた。

臨時国会召集~安倍総理は憲法改正議論の進展に意欲

昨日、臨時国会が召集された。会期は12月10日までの48日間。安倍総理は昨日の衆参両院本会議で所信表明演説を行い、外国人労働者の受け入れ拡大に伴う、出入国管理法の改正案の意義を訴え、憲法改正議論の進展に強い意欲を示した。

飯田)まず、昨日の所信表明演説の、憲法に関する部分です。

安倍総理)国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民のみなさまの理解を深める努力を重ねていく。そうしたなかから、与党・野党の政治的立場を越え、できるだけ幅広い合意が得られると確信しています。

飯田)締めには原敬総理の名前も出てきました。「国民の声を聞く」と強調していましたね。

鈴木)私は、原さんの件(くだり)がそうですが、国民に支持されて選ばれた為政者、トップが信念を持っていろいろなことをやらなければいけない。国民の声を聞くというより「選ばれた自分として、信念を持ってやっていく」という意志を強く表明した。逆にそんな風に受け止めました。

「次の厳しい時代に何をするべきか」を同時に背負っている安倍総理

鈴木)「安倍さんの政権をどう見るか?」について。以前から言っていますが、再度規約を変えない限り最後の任期です。もう後はない。最後の任期は自分のやりたいこと、やり残したことを仕上げるための任期なのは間違いないですよね。
しかし、同時に次につなぐこともやらなければならない。これも、同じだけ使命を負うわけです。私は「ポスト2020年」という言葉をよく使いますが、2020年はオリンピックですよね。それが終われば一気に日本は経済や少子高齢化を含め、大変な時代に入っていきます。そこに向けての備えは、2020年が終わった後始めても間に合わないのです。
つまり、安倍さんは「次のかなり厳しい時代に何をすべきか?」を同時に背負っているのです。昨日の所信演説を聞いていて、「とにかく新しい国を作っていく」と強調していました。来年は改元やG20、世界から注目される東京五輪があります。そのなかで憲法改正も含めて新しい国にして行こう、ポジティブな夢をしっかり持ってやって行こうという姿勢が非常に目立ちました。
しかし、それと同じだけ、実は厳しい時代になる。そのときは政治が厳しいことを言わなければならないし、国民と侃々諤々喧嘩をすることもある。「本当に大変な時代になる。その覚悟も持ちたい」という部分も、私は言ってほしかった気がします。明るい未来は確かに政治には大事ですが、それが厳しい時代だともう少し感じさせる所信にしてほしかったですね。

飯田)実際に国会論戦が始まれば、移民の話などは煮詰まった議論をしなければいけませんね。

鈴木)移民については自民党にもいろいろな意見がある。安倍さんを支持してきた人たちにもいろいろな考えがある。そのなかで、移民というものをどこまで広げて行くかです。単純に「労働力が足りない」ではなく、逆に言えば、少子高齢化で人口が減っていくなかで、「移民に住んでもらい、税金も払ってもらうのもありでは」という意見もある。
移民問題に関してはいままでタブーだったから、こじ開けて議論のきっかけを作るという意味では、所信で移民問題に触れたのは評価してもいいと思います。

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