台湾与党が惨敗した2つの理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月26日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。一昨日行われた台湾統一地方選について解説した。

台湾統一地方選~与党民進党惨敗で蔡総統が党主席を辞任

台湾の蔡英文総統は、一昨日行われた統一地方選挙で与党民主進歩党が大敗したことの責任を取り、党主席から辞任すると表明した。統一地方選で22ある県や市の首長ポストを民進党は13から6に半減し、2020年の総統選で政権を失う可能性も出て来ている。

飯田)このまま総統選で蔡さんを推すのかどうかも含めて、民進党内も揉めています。かなり大きく変わりましたね。

須田)アメリカ大統領選挙での中間選挙みたいな位置付けだったのですが、ボロ負けです。恐らく蔡さんが次の総裁選に立ったとしても、勝つ見込みは無いだろうという状況になって来ました。その背景に何があるのかと言うとポイントは2つあって、まずはこの2年間に蔡英文さんが国民の期待するような、独立派の人たちが満足するような結果を出せなかったことが挙げられます。もう1つのポイントが大きいのですが、経済面です。台湾の経済が上手くいっていないのです。大きな理由としては、中国経済が現在後退局面に入っているということです。
実は台湾経済というのは独立して存在しているのではなく、対岸の中国経済と一体化しているのですよ。中国経済がくしゃみをすれば、台湾経済が風邪を引くとも言われていまして、その煽りをもろに受けたと言えます。台湾が独立性を強めて来ると、中国経済が絶好調だとしても台湾は非常に厳しい局面を迎えかねないということを、この2年間で味わった。それを考えると、このまま蔡英文さんの方向で突っ走ってしまうと、台湾経済も大変なことになるのではないかということです。

日本は何ができるのか

須田)日本として何らかの果たす役割、台湾の位置付けをどう捉えるのかを前提に置いて、日本から台湾に対する経済援助、お金を出すだけではなくて民間の協力等も含めて、日本としてやるべきことがあるのではないかと思います。

飯田)ちょっと前までは、それを議論するのもタブーだったような状況でしたが、いまはこれを広く議論しないと、台湾が中国に擦り寄り過ぎては日本にとっても問題があります。

須田)安全保障上の問題も大きく生じて来ると思います。

飯田)アメリカはその辺の危機感もあって、台湾関係法なども整備しています。その流れに日本も乗って行くべきだということですね。

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