マーロン・ブランドが「平和のために世界中の女と寝て子どもを作る」と言った本当の意味

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偉人の歴史に残る場面での名言を取り上げる 「高嶋ひでたけと里崎智也サタデーバッテリートーク」の“名言名場面プレイバック”。11月24日放送では、名画『ゴッドファーザー』(1972年公開)に関わった人たちの名言を紹介した。

映画史上に残る名作映画、『ゴッドファーザー』(1972年公開)には多くの人が関わっていますが、その人たちの名言を紹介しましょう。まずは、この映画でアカデミー主演男優賞に選ばれた、マーロン・ブランドの名言です。ビックリしないでくださいね。

「私は世界の平和を願っている。だから、世界中の女と寝て子供を作る。私は、己の信念に基づいて、それを実行しているのだ!」

コレ、ジョークとして言ったわけでも、浮気の言い訳として言ったわけでもありません。彼は、至極大真面目だったのです。若い頃から「20世紀最高の美男子」と言われたマーロン・ブランド。当然、大変な艶福家でして、実際、世界中の女性たちと関係を持っていました。

しかし、それには、世界平和に通じる真っ当な(?)理由があったと言います。実は、彼が関係を持った女性たちというのは、タヒチ人など、少数民族の女性たちばかり。これには彼なりの理屈がありまして、少数民族の女性と係わりを持つことで、ハリウッドの人種差別に抗議していた…ということです。「世界平和と女癖の悪さを一緒にするな!」ってんで、いまならさしずめバッシングの嵐でしょう。

でも、マーロン・ブランドの場合、一応、1本の芯らしきものが通っています。というのも彼は、『ゴッドファーザー』で主演男優賞を受賞したにもかかわらす、受賞式を欠席! 代理人として、アパッチ族の女性を代理人に立てて、「受賞は拒否します」と伝えたのです。

アメリカ映画はネイティブ・アメリカンを不当に扱って来たからというのがその理由でした(たとえば西部劇の『駅馬車』は、ネイティブ・アメリカンが完全な悪党扱いです)。前代未聞の「主演男優賞受賞拒否」に、会場は騒然となりました。その是非はともかく、マーロン・ブランドが女性を通して平和を願っていた事だけは事実です。

お次は、この映画で大ブレイクした、アル・パチーノの名言です。ある日、彼はインタビュアーから、こう訊かれました。
「もしも天国で神様に会ったら、どんな言葉を投げかけて貰いたいですか?」すると彼は、こう答えたのです。

「リハーサルは、あしたの朝、5時からだ(と、神様に言われたいね)」

さすがの役者魂…。たとえ死んでも俳優を続けたいということですね。ちなみに、ちょっと意外なことに、彼はまだ一度も結婚したことがありません。子供はたくさんいるのですが。女性に関しては、マーロン・ブランド同様、ちょいと変わっています。

最後に『ゴッドファーザー』のメガホンをとった、フランシス・フォード・コッポラ監督の名言をご紹介。こんなことを言っています。

「映画監督を志す者に告ぐ。まずは私から、すべてを盗んでほしい。誰だって最初はそうだ。そしていつか…誰かが、君から、盗む日が来るのだ」

要するに、映画の世界に真の意味でのオリジナリティなんてない、という意味です。ピカソも「芸術とは盗むことだ」と言っていますが…やはり大物は言うことが違います!

高嶋ひでたけと里崎智也 サタデーバッテリートーク
FM93AM1242ニッポン放送 土曜18:00-20:30

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