元プロラグビー選手・西山淳哉が感じたニュージーランドと日本のラグビーの違い

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、元プロラグビー選手の西山淳哉が出演。ニュージーランドと日本のラグビーの違いについて語った。


黒木)今週のゲストは元プロラグビー選手の西山淳哉さんです。
ニュージーランドでは仕事の後、夕方の6時から練習になるのですか?

西山)はい。

黒木)6時から何時まで練習なさるのですか?

西山)練習自体は本当に短いのですよ。1時間半、もう本当に始めてから終わるまで1時間半でキッチリ終わります。8時前にはもうグラウンドを出ます。

黒木)でも次の日の4時から働かなくてはいけない。

西山)そうですね。

黒木)毎日これの繰り返しなのですか?

西山)はい。月曜日から金曜日まで。

黒木)心の支えというか、モチベーションとかは?

西山)心の支えですか。当時、精肉工場で働いていたときは27か28くらいだったのですよ。その地域の州代表に選ばれたいという思いがあって、チャレンジしているという気持ちで頑張れていたのですかね。

黒木)それが西山さんにとっては、ニュージーランドだったということですね。

西山)そうですね。

黒木)その過酷な期間はどれくらいだったのですか?

西山)1シーズンでした。ニュージーランドでは5シーズンプレイしたのですが、精肉工場で働きながら、というシーズンは1シーズンだけでしたね。

黒木)1シーズンってどれくらいですか?

西山)1シーズンはニュージーランドだとクラブチームが2月から8月までです。

黒木)それで州に選ばれるわけですよね。

西山)そのときは2部の州代表だったのですごく弱いチームだったのですけれど、そこでイーストコースト州に選んでもらって、そこから10月いっぱいくらいニュージーランドでプレイしました。

黒木)日本でやっていらしたときとニュージーランドでやっていたときの、ラグビーのやり方の違いはどんなところですか?

西山)私はニュージーランドメインしか知らないのですけれど、スポーツと部活の違いだなと凄く感じました。
ニュージーランドでやっていたのはスポーツなのですよ。「絶対に勝たなくてはいけない」ということよりも、「ラグビーを楽しむ」、「ラグビーを愛している」というところが大きな違いです。レベルが上がって行けば、勝ちにもこだわらないといけなくなるのでしょうけれど、クラブチームというものは地元の人たちの誇りだけで戦っています。海外から来た僕のような選手たちも、そのチームに所属しているから地元の代表ということで、皆優しくしてくれたりするのでしょうね。

黒木)ある意味本物のスポーツマンシップみたいな、そういうことなのですか?

西山)そうなるのですかね。ラグビーにしてもサッカーにしても、日本人は体で劣っていてもスピードで優っている、「日本人の強さはスピードだ」というようなことをよく耳にしますが、本当は体もスピードも、そんなに差は無くなって来ているのではないかなと思います。それよりもメンタリティの違いを感じます。チームスポーツになったとき、日本ではミスした人はミスしないようにする練習が多い。それでチーム全体の力を上げようとします。ニュージーランドでは、ミスしたらできる人間がミスをカバーする練習が多いのです。


西山淳哉/元プロラグビー選手

■1979年8月22日生まれ。愛知県出身。
■高校生からラグビーをはじめ、関西のラグビーの名門・立命館大学に進学。
■大学卒業後、2004年にラグビーの本場・ニュージーランドのノースショアRFCに加入。
 帰国後、三菱重工相模原ラグビー部に入部。
■2006年に再びニュージーランドに渡り、4年間プレー。
 オフシーズンには日本の大学でコーチとしても活動。
■2011年に国内現役復帰。日本(にほん)IBMラグビー部に所属。
■国内外で活躍した屈指のラガーマン。選手としても挑戦を続けるほか、2014年には「にしやんラグビー教室」をスタート。
 千葉県松戸市から世界へ飛び出して行くラグビーアスリートを育成する取組を開始。
 ラグビーはあぶないというイメージを払拭するため、タックル練習をせずに安全で楽しくラグビーに触れてもらう機会を作っている。
■また他府県でも子供たちにラグビーの魅力を伝える教室などを開催。
 2019年に日本で開催されるラグビーW杯に向け、ラグビーの普及にも取り組んでいる。

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