トランプ大統領のツイッター投稿で見える米中関係

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月31日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。トランプ大統領と習近平国家主席が電話会談について解説した。

トランプ大統領のツイッター投稿より

 

トランプ大統領と習近平国家主席が電話会談

アメリカのトランプ大統領は中国の習近平国家主席と電話会談を行ったとツイッターに投稿し、大きな進展がなされていると強調した。米中の貿易摩擦緩和に向け、交渉は順調だと印象付けたい思惑もあるとみられる。
飯田)トランプさんはTwitterで中国の習近平国家主席と『長く、とても良い電話会談を行った』と投稿した上で、取引が成立すれば、全ての課題や分野、争点を網羅した、非常に包括的なものになるだろうと書き込んでいました。それ以上の中身は一切出てきていません。

須田)米中の貿易摩擦といっても、それは完全に安全保障問題とリンケージした形での貿易摩擦ですよね。ですから広義の意味でとらえてもらっていいと思うんですが、これはトランプさんの手からほぼ離れているんです。アメリカは組織として中国と対決姿勢をあらわにしていて、問題が発動しているわけです。ですからトランプさんがいかにDEALで合意したところで、米中の摩擦が緩和方向に向かっていくというものではないんです。それはパーシャル、部分的なところに限定されていくのではないかと思われます。
ファーウェイ問題などに代表される通信機器を中心とした激突、これがどういった形で収束に向かっていくのか、中国がアメリカに対してきちんと確約をすれば。これ以上アメリカから技術だとか知的財産を盗むようなことは一切しません、もしまた発生すれば公的な第三者機関で判断を受け入れますと約束さえすれば収束に向かうでしょう。ただそれをやった途端、中国の製造業は決定的なダメージを受けますから、やるにやれないんじゃないかなと思います。

飯田)部分的なというところで今日の日経新聞に書いてありますけど、対中制裁の特例、関税がドーンと掛かりましたけど、その関税をかけないという特例が1000件、ようやく認められたと。第一次制裁についてのものだそうです。こういうのを小出しにしてくるという感じなんでしょうか。

須田)飴と鞭でしょう。先ほど申し上げたように今回のことは安全保障とリンクしてくるものでしょう。下手をすると安全保障的な分野で場合によっては軍事衝突的なことも起こりえるということにもなってきます。そうならないように押したり引いたりという交渉、つまり飴と鞭の使い分け、強硬にグングン押していくだけではないと思います。

飯田)この先どうなっていくか、来年を睨んでというより、来年どころかというところでしょうか。

須田)加えて、それが貿易分野のみならず金融マーケットの分野にまで中国に対する締め付けが、場合によっては来年以降起こって来る可能性が高いなと。そのカードはまだ温存されているんです。

飯田)ファーウェイの問題だって、副社長が逮捕されたのはイランとの間の資金のやり取りでしたよね。

須田)いずれにしても人民元はまだ国際通貨にはなっていませんから、ドル決済になる。そのドル決済が遮断されたとすると、どういうことになるんだろうかと。

飯田)その辺もキュッとすぐに締められるぞというのは、過去の事例ですけど、北朝鮮がバンコ・デルタ・アジアというマカオの銀行を使っているというと、『そこを封鎖する!』みたいなことがすぐに出来ちゃいましたものね。

須田)そうでしたね、それが基軸通貨を握っている強みなんですね。それについてはまだ温存しているということだと思います。

飯田)そこに関してはほぼカードはまだ切っていないということでしょうか。

須田)全く切っていません。

飯田)それをいかに中国が外貨準備で持ってるぞといっても、そんなことは関係ない?

須田)殆ど影響ないと思います。

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