雪まつりに中国人観光客が集中~札幌で行われていること
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月4日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。きょうから始まる中国の旧正月と中国人観光客について解説した。
きょうから始まる春節
中国の旧正月、春節の休みは、今年はきょう4日から10日までとなっています。この春節に海外に出かける中国人旅行客数は去年よりも50万人多い700万人で、去年と同じく人気渡航先ランキング1位はタイ。日本は2位につけています。
飯田)春節ではきょうが大みそかで、明日2月5日がお正月ということだそうですが、インバウンドが注目されている昨今では、この中国人観光客がポイントになって来るのでしょうか?
須田)この春節のシーズンで、中国人観光客がどこに行くのかというと、北海道。札幌です。きょうから雪まつりが本格化するからです。3会場ありまして、1会場だけは先週からオープンしていますが、大通り公園とか中心部の雪まつりはきょうからです。
私も土日に札幌に行って来まして、中国人観光客の様子も見ましたが、もう沢山の観光客がすでに来ていて、キャパを超えています。ホテルが満杯状態で、改装しなければならない部屋も手を入れられないまま営業を続けている。雪まつりシーズンを外すことはできないということだそうです。それに対する批判や苦情も出ています。なおかつ飲食店もいっぱいです。『氷雪の門』という札幌市内ではいちばん有名とされているカニ料理店の店先には、『歓迎』と玄関のところに予約客の名前が張り出されていますが、8割方が外国人です。土日のランチ・ディナーの時間で、どこか予約できますかと聞いてみたところ「できるわけないでしょう」と言われました。1ヵ月前からいっぱいだそうです。営業はしているのですが、「どの時間帯も入れません!」と言われました。
飯田)日本人観光客が締め出されちゃうくらいの勢いですね。
須田)もちろん日本人観光客が落とすお金よりも外国人観光客が落とすお金の方が大きいから、観光で飯を食っているような人たちは、日本人観光客をあまり相手にしていないのではないかという感じになっています。
飯田)うちの近所のスーパーにも、周りのホテルからインバウンドで外国人も来るみたいで、1万円札を何十枚も持っていて、それで払っていくような買い物スタイルでした。
須田)これまで中国人観光客では1歩リードしていた大阪のミナミ地区では、すでに中国資本による火鍋の店ができています。しかも複合商業施設のワンフロア全部を使ったような広大なものです。そこは中国語しか使えないようなお店で、中国人による中国人のための中国人の店という、そういう店まで出て来ている。そこでは日本人観光客は相手にされていません。
飯田)大阪の西成に中華街を作る構想があると、地元の報道がありましたよね。
須田)地域活性化のためですが、そこまで依存していいのかなと思いますけれどね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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