日韓・日露外相会談は「儀式以上交渉以下」の厳しさ

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月15日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ミュンヘンで予定される日韓外相会談と日露外相会談について解説した。

河野外務大臣が韓国とロシアの外相と会談へ

外務省は河野大臣がきょう15日から、ドイツのミュンヘンで開かれる国際シンポジウム、ミュンヘン安全保障会議に出席し、現地で韓国の康京和外相、さらにロシアのラブロフ外相とそれぞれ会談すると発表した。日韓外相会談は15日の開催が決まっており、ロシアとは16日に開く方向で調整している。

飯田)日韓日露、なんか歯ごたえありそうですが。

宮家)可哀想ですよ。交渉にならないと思います。なぜかというと相手が全く確信犯でしょ。言い過ぎかもしれませんが、これは「儀式以上交渉以下」です。韓国について言えば、相手はもう確信犯でやっている。話の進みようが無いと思います。向こうは大統領から変える気は無いわけですから。
ロシアは、プーチンさんと安倍さんのレベルでどういうこと議論するか知りませんが、少なくともラブロフさんのレベルでやったら「ニエット、ニエット(ノー、ノー)」に決まっています。グルムイコさんの時代からロシア~ソ連の外相、外交部は厳しいです。こういう状況で外相会談やって何か成果を出せというのは、大変だなと。つくづく同情します。

飯田)きょう朝日新聞にモスクワ支局長も務めていた駒木明義さんのコラムが『社説余滴』で出ていますが、「交渉が全部終わっても、批准するかしないかだってロシアはカードにしてくるんだぞ気をつけろ」と書かれています。

宮家)その通りですよ。

飯田)韓国の方はいわゆる徴用工の賠償をしろという、最高裁が命じて民間側はいよいよ差押えに、資産現金化するというようなことが出てきていますが。

宮家)そうみたいですね。さっき新聞読んでいたら韓国の首相だったかな、嫌韓感情を煽ってる奴がいると。政治家とか元外交官とかって書いてあったからね。私じゃないですよと言っときます。

飯田)(笑)。

宮家)でも外交官がそういうことを言わざるを得なくなるくらい、厳しい状況であることだけは間違いないです。これほどこじれた日韓関係というのは、最近では例が無いかもしれません。

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