米朝首脳会談が物別れで、最も苦しいのは韓国
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月11日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。米朝首脳会談における影響について解説した。
北朝鮮、最高人民会議の代議員選挙を実施
北朝鮮で昨日、最高人民会議の代議員選挙が行われた。これは、選挙区ごとに候補者1名を選出する事実上の信任投票で、反対票はほとんどなく、金正恩委員長が実権を握ってから2回目となる。結果は11日に公表される見通し。
飯田)この選挙自体が行われたことは一応のニュースではありますけれど、これはもうお手盛りですものね。
須田)そうですよね。ほとんど意味は無いでしょうね。
飯田)どちらかと言うと、週末に報じられていたミサイル開発についてですが。これをやめることが、米朝首脳会談の一応の建前だったのではと思うのですけれども。
須田)別に米朝首脳会談が物別れに終わったから、それを受けてミサイル開発が再開されたということではなくて、こういったことはずっと継続的に行われて来たのですよ。米朝首脳会談ではどういった形で核ミサイルの放棄・廃棄が行われるのか、手続きや手順を決めましょうということだったのだろうと思うのですね。ところが時系列の読み違いと言いますか、アメリカサイドとしては「全ての核開発施設、ミサイルを廃棄・放棄しなさい。そのかわりこういった見返りがありますよ」というイメージで交渉に臨んだ。けれども、北朝鮮サイドとしては段階的にそれをやって行くから、段階的にその見返りが欲しいと言うことだったのではないかなと思います。
米朝首脳会談が物別れで、最も苦しいのは韓国
須田)今回の米朝首脳会談が物別れに終わったことで、いちばん厳しいと言うか、苦しい立場に追い込まれたのは韓国だったのではないかなと。物別れに終わらないことを前提に北朝鮮サイドと調整していた節があるのですよ。例えば開城工業団地であるとか、白頭山の観光開発といったところを、すぐにでも再開するかのような状況まで前のめりになっていたのが韓国だったのですね。読みとしては、米朝首脳会談が前進して合意を受け、国連の制裁決議で例外、あるいは選考のかたちで2つの要求を満たして行きたい。あと1歩踏み出せば再開ということになっていたのでしょうけれども。
飯田)そういう報道は日本でもありましたよね。
須田)結局は物別れに終わったけれども、北朝鮮サイドは「韓国、あの約束はどうなったのだ」という話になって来ますから、アメリカと北朝鮮の板挟みになっているのではないかなと思いますよね。
アメリカにとって北朝鮮と交渉することは是か非か
飯田)かねてから指摘されていたのが、北朝鮮は本当に金が欲しい。週末にリークされていましたが、安保理の報告書が出て来て、制裁パネルの報告書のたたき台みたいなものが出たり、瀬取りももの凄い額をやっていたりとか。あるいは騙し取った仮想通貨の額が約500億円、5億ドルくらいに上るという話も出ていますけれど、それも焼け石に水ということなのですか?
須田)そうですね。国民生活にとっては500憶円入って来たところで、ほとんどが核やミサイル開発にお金が回ってしまうわけですから、民生の向上にはつながって行かない。だから国民生活が良くなっているわけではないのですよね。ただ問題なのは、前者の瀬取りの場合、これは国連の制裁決議違反ですよね。でも後者は制裁決議云々ではなく法律違反、犯罪行為ですので、こういう状況だから許されるというものでもないのですよ。だから犯罪行為に関して言えば、はっきりとした裏付けがあれば何らかの形でペナルティをとって行く必要がある。その点で言えば、北朝鮮が犯罪国家という烙印を押されているなかで、アメリカとしては犯罪国家と向き合って交渉して行くことが是か非かという問題が、おそらくアメリカ国内で出て来るのではないかと思いますね。
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