レオパレスの施工不良問題~新聞報道での違和感

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月19日放送)にジャーナリストの有本香が出演。レオパレスの施工不良問題について解説した。

レオパレス21 施工不良 中間報告 社長 創業者 指示 レオパレス 転居 第三者委員会 中間報告書

記者会見を終え、一礼するレオパレス21の蘆田茂執行役員(中央)ら=2019年3月18日午後、東京都中野区 写真提供:共同通信社

レオパレスの施工不良を巡り、創業者が指示をしていたと第三者委員会が報告

賃貸アパート大手のレオパレス21は18日、建築基準法違反の疑いのある施工不良が相次いで見つかった問題の原因などを調べる、第三者委員会の中間報告書を公表した。報告書では問題の物件を建設した、当時社長だった創業者が設計図と異なる建築材料を使うよう指示していたと認定した。

飯田)1993年から2001年にかけて建設された建物で、一連の施工の不備が起こっていたということです。

有本)中間報告ですから、まだ途中であるという前提でお話をしなくてはならないと思いますけれども。特に危険性の高い建物に入居している方が7,700人いらっしゃって、当然転居を求めているのですが、きょう現在で425人が引っ越しを済ませ、今月末までには約1,100人余りが引っ越しをする予定だということです。それ以外の方々の見込みが立っていないのがいちばん心配ですよね。

飯田)耐火構造などにも問題があると指摘されています。

有本)そういった点で、一刻も早い対処が何よりもまず求められるのではないかと思います。なぜここまでこういうことが起こるような体質になっていたのかが、今後の報告書で出て来るのかもしれません。
朝刊各紙も中間報告書についてのまとめを記事にしています。そのなかで、新年度が始まるときに入居者を増やすため、そこに間に合わせるように工事が行われるレオパレスのビジネスモデルがそもそも問題だったのではないかという指摘もありますけれども、それは仕方ないですよね。それと安全を軽視して良いという問題は一緒にしてはいけないことで、当然ビジネスチャンスのあるところに納期を上手く設定するのはどの業種でも同じですから、それが問題であると言うのはどうかと思います。

朝日新聞はなぜか一面掲載せず

有本)別のことで面白いと思ったのは、この問題のきょうの朝刊各紙の扱いです。読売と、毎日と、産経、これは一面トップもしくはトップに準ずる扱いです。東京新聞もトップのとなりみたいな感じで、日経は一面に少し小さい見出しでありますという感じ。しかし、朝日新聞は記事が一面にありません。社会面のみなのですよ、2面とかそういうところにもなくて。

飯田)これはすごいですね。1面に無いどころか1面のきょうの主要記事みたいなものにもない。

有本)そう、突き出しにも入っていません。これは少し違和感があります。多少擁護しますと、この社会面にある記事はスペースも程々で、記事の内容は悪くありません。ただこれが頭の方に出て来ないのは、「えっ、どうして?」と思いました。

飯田)確かに。第一社会面のみというのがね。

有本)何か企業的事情があるのですかね。命に係わる問題ですし、朝日新聞記事の内容は悪くないのですから、もう少し頭の方で触れても良かったのではと思ったりもしました。

飯田)ひょっとしたら東京最終版では無い物は一面で掲載されているのかもしれませんが。

有本)そういう時間の問題かもしれませんね。

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