地面師事件~真の黒幕は網走刑務所に収監中の男

By -  公開:  更新:

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月22日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。巷を騒がせている地面師事件について解説した。

積水ハウス 地面師 事件 詐欺 カミンスカス操 網走 刑務所 内田 マイク 旅館

積水ハウスが「地面師」の被害に合いだまし取られた土地。この一角だけ草木が多い茂っていた=2018年10月16日午前、東京都品川区西五反田 写真提供:産経新聞社

地面師グループ9人目逮捕~容疑を否認

住宅大手の積水ハウスがおよそ55億円の被害にあった、東京都内の旅館跡地の取引をめぐる地面師事件。都内で潜伏していた9人目の容疑者が逮捕された。55億5,000万のうち、40億円以上が、地面師グループの管理する12の口座に分散されたが、容疑者の男は、その複数の口座を準備した疑いで逮捕された。

すべての絵を描いた男は網走刑務所に収監中

飯田)土地所有者を装い、売買契約で詐取した事件ですが、こんなに簡単に騙されるのですか?

須田)そこがポイントです。今回の事件に関して、まずは名前の奇妙さで記憶に残っているカミンスカス操容疑者について。旧姓は小山でバリバリの日本人です。以前ある脱税事件に連座して逮捕されて前科前歴が付いたため、今回は他人の戸籍に養子縁組して、「カミンスカス操」に名前を変えたのです。これが主犯格とされていますが、私が見るに、現場のリーダー役だと思います。全面的に絵を描いたのは、実は別の、土地詐欺事件に連座して逮捕された、網走刑務所に収監されている男が全部の絵を描いたのですよ。この詐欺事件の全容や仕組みは、その内田なる男が絵を描いたということです。

積水ハウスが騙された理由~まだ話題になっていない仲介業者の存在

須田)先ほど飯田さんも「なぜ積水ハウスのような大企業が騙されたのか?」と話していましたが、ここが1つポイントだと思います。
今回の件に関して、実際の売主になりすまして、土地の地主になったような人物と、積水ハウスの間に仲介業者が入っているのです。これはIKUTAホールディングスと言って、そこの実質的な代表者も逮捕されています。今回の事件には「実質上」とか「事実上」という言葉がよく出てきますが、それはまったく別の関係者を社長に据えていたりするからです。
そして、実はこの事務所は東京永田町の十全ビルという場所にオフィスを構えていて、積水ハウスなどを呼び、ミーティングを行った形跡があるのです。その事務所というのが、有名な元国会議員の後援会の事務所に当たるのです。また、そこのIKUTAホールディングスの関係者というか、コンサルとして、超大物ヤクザの息子が介入していたのです。舞台装置満点なのですよ。その辺はまったく出てきていませんけれどね。

飯田)これから先ですか。すごい話ですね。

須田)だから、なぜ積水ハウスが騙されたのかは、社内に協力者がいた可能性もありますが、こうした形跡もあるのです。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組HP

忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。

Page top