二階幹事長の小池発言の真意は
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月30日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。二階自民党幹事長の小池氏への発言について解説した。
自民党二階幹事長、小池都知事立候補なら応援は当たり前と発言
自民党の二階俊博幹事長は5月28日夜、東京都の小池百合子都知事と会食をした。その後、来年(2020年)の東京都知事選について聞かれた二階幹事長は記者団に対し、小池氏が立候補をしたら自民党が応援するのは当たり前と述べている。
飯田)これは今年(2019年)の前半、3月くらいにも一時期物議を醸しておりました。
二階発言には自民党のなかでも様々な反応が
鈴木)二階さんの発言も変幻自在でなかなかわかりにくいのですが、どこに向けて発言しているのかがポイントになって来ると思います。ある人は自民党の身内に向けて言っているのだと。つまり「小池さんに勝てる候補をしっかり出せ」と言って、尻を叩いてくれているのだと好意的に受け取る自民党の人たちもいます。
逆に官邸や、選挙で口を出している自民党の他の連中に対して、二階さんが怒っているのだと。選挙は幹事長の俺がやるべきことなのに、反小池で官邸が関わっていたり、俺の知らないところで勝手にやっている。「ふざけるな」と怒っているのだと言う人もいます。本当に小池さんで行くのではないかとか、いろいろな疑心暗鬼が生まれているのです。
二階氏に生まれる疑心暗鬼が二階氏の存在感増す結果に
鈴木)疑心暗鬼が生まれて何が起きるかと言うと、二階さんの存在感がぐっと増すのです。「やはりこの人を通さないと東京都知事選の問題は解決しない」ということになります。結局は二階さんの存在感を高めることになっているのですが、取材をしていて思うのは、自民党の東京都連の小池さんに対する対決姿勢は、ものすごく強いです。二階さんが言ったから「そうですね、小池さんでやりましょう」とは、僕は絶対にならないと思います。
飯田)昔から都連独自候補で、党本部は別の候補ということは歴史的にもありますよね。
鈴木)東京都連は別の生き物と言われているくらい、独自の動きが強いです。
飯田)そうなのですか。
鈴木)石原さんのときがそうだったではないですか。自民党の東京都連は石原さんと戦って負けたのですよ。
飯田)そうでしたね。
鈴木)だけど石原さんが当選すると、今度は石原さんにいろいろな形でアプローチをして、最後には手のひらに乗せる。なかなかですよ。ここは二階さんがいくら言っても、小池さんですんなり行くことにはならないと思います。駆け引きがこれから続いて行きますね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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