北朝鮮の新たな潜水艦が与える日本への脅威

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月24日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。北朝鮮が新たに建造した潜水艦が与える日本への脅威について解説した。

北朝鮮の新たな潜水艦が与える日本への脅威

4日、朝鮮東海の海上で行われた前線・東部戦線防護部隊の火力攻撃訓練を指導する金正恩朝鮮労働党委員長=2019年5月4日 写真提供:時事通信

金正恩委員長が新たに建造した潜水艦を視察

北朝鮮の国営メディア朝鮮中央通信は23日、金正恩委員長が新たに建造した潜水艦を視察したと報道した。新しい潜水艦は日本海の作戦任務にあたると伝えられていて、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる可能性があると見られている。

飯田)先ほどの竹島は日本海、これも日本海ということです。

高橋)南シナ海でドンパチしていたのが、尖閣諸島で東シナ海に移っているでしょう。これが日本海に移っているという感じがします。すべて中国の海洋進出と一致していますね。

飯田)今回の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)についてはアメリカも、もし自分たちの本土まで届くグアムやハワイが狙われることになると、戦略上の危機を覚えるということですよね。

潜水艦からのミサイル攻撃に対応することは難しい

高橋)地上の発射でしたら上から見ているので対応することができますが、潜水艦だから分からないですよね。これがあるから核の抑止力があるということです。これでアメリカに届くとなったら大騒ぎですが、技術ですからすぐ届くようになると思います。

飯田)何度か実験を繰り返して。

高橋)そうすると大変で、ここを含めてトランプ大統領に交渉してもらいたいですよね。トランプ大統領は最近、北朝鮮とうまく行っていると能天気ですが。

飯田)若干のやりとりがあったと、22日に明らかにしているようですね。

高橋)今度は金正恩氏がアメリカに行くのでしょう。国連総会の日か分かりませんが、その前に軍事的なプレゼンスを強めているとも見えますけれど。こういう技術は戻ることがないので、1度作ると大変です。これで脅威を受けるのは、韓国より日本の方が強いです。近いので、日本海からやられたら大変です。

飯田)大陸間弾道ミサイルと言いながら、ロフテッド軌道と言いますが、高く撃ってそれが音速以上で落ちて来るとなると、イージス・アショアみたいなものでどこまで防げるかということになるわけですよね。

高橋)第1攻撃で地上からならば、上がったらすぐ叩くことができるかもしれませんが、潜水艦の方はなかなか難しいです。

飯田)日本は冷戦時代に、ソ連の潜水艦をウラジオストクに留めた。対潜哨戒の能力はすごいと言われましたが、日本海でそれを展開しなければいけないということですか?

高橋)しないといけないでしょう。東シナ海で尖閣のような問題が、日本海でも日常化すると思った方がいいですよ。国際社会はリアルですから、嫌なことも起こります。それにどのように対応するかを考えた方がいいですよね。

飯田)そこにイランのホルムズ海峡も出る、海上自衛隊を出せと言われたら手いっぱいになりますよね。

高橋)未然に防ぐためにはやった方がいいですよね。

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