4回目の米朝首脳会談は9月の国連総会のタイミングか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。米ビーガン特別代表がベルギーでEUの高官と今後の北朝鮮との交渉方針に関する協議を行ったニュースについて解説した。
アメリカの北朝鮮担当特別代表がEUの高官らと非核化について協議
北朝鮮との交渉を担当するアメリカのビーガン特別代表は、8日にベルギーを訪問し北朝鮮との交渉の方針などについてEUの高官らと協議を行った。アメリカは7月半ばの協議再開を目指している。
新行)ビーガン特別代表は、11日までの日程でベルギーとドイツを訪問。現地を訪れる韓国の北朝鮮担当者とも会談する予定で、北朝鮮の高官とも接触するのではと言われています。
高橋)先日のトランプ大統領の、電撃的な板門店での金正恩委員長との会談。あれは韓国がおぜん立てしたのではなくて、ただ単にトランプ大統領のツイッターがきっかけです。あのときの米朝首脳会談はバタバタしていたでしょう、周りの取材の人も仕切れていないし。文在寅さんが一緒に行こうとしたら、トランプ大統領のSPに止められて結局、建物のなかに閉じ込められてしまった。実際、「実務者協議をやる」ということしか言えないのですよ。それから仕切り直しだから、周りの人は大変だと思います。こういうことはトップの人が言わないと、北朝鮮のような国はやらないですから、これはこれでいいと思います。こういう形で実務者協議が動き出しているわけですから。でもトランプ大統領がやろうと言って決まっても、実際にはなかなか動けずに、ヨーロッパで右往左往している感じが出ていますね。
新行)ハノイの2回目の米朝首脳会談から時間が止まっているところがあって、そこからまた動き出したように見えますね。
4回目の米朝首脳会談は9月の国連総会がいいタイミング
高橋)1回ハノイでギクシャクしていたのですが、この間の板門店での会談で、シンガポールのときに戻った感じはしますね。だからもう1回やろうという感じでしょう。これから実務者協議ですが、おそらくメンバーは変わっています。北朝鮮とアメリカで「誰が入る、入らない」などとやったのでしょう。仕切り直して、あとは実務者協議でやるということだと思います。この前トップ2人が50分話したのは、誰を入れるかということなどでしょう。メンツが重要で、それがある程度決まったら、「どこでやるか」という綱引きがあります。北朝鮮で1度やったので、次はアメリカになると思います。9月の国連総会はいいタイミングではないでしょうか。そういうことが決まっていると、それまでにどうしたらいいかスケジュールが組みやすくなります。
新行)9月の国連総会で首脳会談をする可能性が高い。
高橋)上手く行けば国連総会でやるでしょう。とりあえず実務者協議は9月までを目指していると思います。メンツも新しいし、どうなるかはやってみないと分かりません。
新行)トランプ大統領としては、来年(2020年)の大統領選挙も見据えると、9月の首脳会談は成功させたいということですね。
高橋)それはもちろんだし、北朝鮮の話はトランプ大統領が自らやっているのですよね。これは自分の成果という認識だと思います。来年の11月に大統領選がありますが、それまでにどう得点を重ねるかということだけを考えていますよ。
日本の拉致問題~北朝鮮問題での最後のピースは日本が持っている
新行)日本として気になるのは拉致問題ですが。
高橋)それは大丈夫だと思います。トランプ大統領と安倍総理は仲が良いし、北朝鮮の非核化を完全にするための最後のピースは、日本が持っています。アメリカはお金を出さないので最後は日本です。この前、習近平さんが金正恩さんと会ったときも、習近平さんは「拉致問題が重要だ」と言ってG20で安倍総理を持ち上げています。トランプ大統領も頼んでいるし、最後は日本だと思いますよ。そのときお金を出す代わりに、拉致問題を解決するチャンスです。
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