菅原経産大臣更迭~公職選挙法違反で立件も
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ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(10月28日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。菅原経産大臣更迭に関するニュースについて解説した。
菅原経産大臣更迭~世論調査で「当然」が75%
公設秘書が地元の有権者に香典を渡すなど、公職選挙法違反が指摘されていた菅原一秀経済産業大臣が10月26日、事実上の更迭をされたという問題。共同通信社が週末に実施した全国緊急電話世論調査によると、菅原氏の辞任について「当然だ」とする回答は75%、「辞任する必要はなかった」が17.8%だったということがわかった。
飯田)政権運営への影響を、最小限に食い止めるためだというような解説もされています。ご本人が辞職を願い出たということですので、更迭は事実上というエクスキューズがつくわけですが。そして、後任は梶山さんになりました。
須田)もともとはメロンやカニを配ったという疑惑が出ていたのですが、これについては十数年前ということで、当初は楽観する見方が強かったのです。公職選挙法違法行為と考えると、完全に時効を迎えていますので、セーフだろうと甘く見ていた。ところが10月17日、秘書が地元の有権者のところに香典を持って行ったという報道があって、しかもこれが事実だった。事実だとすると、完全に公職選挙法違反行為に当たります。これは「持たない」ということになったわけです。大臣を辞職するどころか、国会議員も辞めなければいけないような状況になりかねない。何人かの国会議員に聞きましたら、何であんなことをやったのかと言っていました。
同様なケースで小野寺五典氏の場合は公民権停止に
須田)いちばん有名なケースは1997年、後に防衛大臣も務められる小野寺五典さん。この方が地元の有権者に線香セットを配ったということで、書類送検になりました。結果的に刑事事件化しまして、公民権停止になりました。
飯田)公民権停止まで行っていましたか。あれは確か初当選の直後ですよね?
須田)もちろん議員辞職をして、選挙にも暫く出ることができないという状況になった。あれを見ているから、やってはいけないということは当然わかっているはずです。葬儀に行きますと、行列ができていますよね。そのなかですぐ渡して帰るようにするのが秘書の役割です。代理で渡すことはできませんから。
飯田)公職選挙法上、本人が行って、私人として渡す形を取らないと違反になってしまいますからね。
須田)現場には5分くらい居て、できるだけ時間をかけずにすますことが、秘書のスケジュール管理です。とは言っても、このときは関東地方で台風の問題がありましたけれど。
飯田)台風19号が10月12日~13日にかけてで、17日ですから、この1週間は対応に追われていました。
場合によっては議員辞職の上で立件も
須田)そのために国会等々で経産省を外すことができず、スケジュールが空かなかったものだから、秘書が渡した。その事情はわかるにせよ、だったら後で本人が手渡せばいいと思うのですが。これは場合によっては、議員辞職をした上で立件という流れになりかねないですね。
飯田)検察が興味を持って見ている可能性があるということですか?
須田)見逃すことはできないと思います。
飯田)ここまで大きくなってしまっているし。
須田)なぜ立件しないのかという問題になりますからね。
飯田)これは長引きそうですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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