五輪男子マラソン~日本人アスリートだけの問題ではないはず

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月8日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。五輪の男子マラソンの日程を前倒しにするニュースについて解説した。

五輪男子マラソン~日本人アスリートだけの問題ではないはず

【IOC/東京2020合同記者会見】会見するIOCのジョン・コーツ調整委員長(左)と2020東京五輪の大会組織委の森喜朗会長=2019年11月1日午後、東京都中央区 写真提供:産経新聞社

東京五輪でマラソンの日程が前倒しに

組織委員会の森喜朗会長が7日、札幌市を訪れ、鈴木直道北海道知事、秋元克広札幌市長と会談し、マラソン、競歩の札幌開催に協力を求めた。そのなかで、閉会式と同じ日程で男子マラソンが掉尾を飾るという形で通例となっているが、この日程を前倒しにすると明らかにした。

宮家)たしかに合理的な議論と判断に見えるのだけれど、前倒しができるのだったら、いっそのこと3月にやればいいのでは。その方が涼しいではないですか。表彰式だけは最終日にやればいいのではないかと思ってしまいますね。

飯田)なるほど。

宮家)東京でのマラソン・競歩を準備をされた方々には大変申し訳ないのだけれど、7月に東京でマラソンをやるということ自体、特に最近の気候を見ていれば、最初の段階でもう少し考えるべきだったと思います。いまさらこんなことを言っても仕方がないし、私も批判覚悟で言っているのだけれど、もう少しやり方があったのではないでしょうか。

五輪男子マラソン~日本人アスリートだけの問題ではないはず

【小池都知事がIOCのコーツ調整委員長と会談】IOCのジョン・コーツ調整委員長(左)と会談する小池百合子東京都知事=2019年10月25日午後、東京都新宿区の東京都庁 写真提供:産経新聞社

日本人のアスリートだけの問題ではないはず

宮家)もう1つ言いたいのは、アスリートファーストではないという議論に関してです。日本は日本人のアスリートに金メダルを取らせるために、オリンピックを開くのではないですからね。オリンピックは世界のスポーツマン・スポーツウーマンのための祭典ですから。日本が国際的な大会を開くにあたっては、ホスト、主催国としてフェアでなくてはいけない。日本人アスリートだけの問題ではないはずなのです。たしかに、そのために準備されて来た日本の強化チームの方々は大変だったと思います。しかし、それは他の国のチームも同じですからね。そこは、少し僕は意見が違うのですよね。

飯田)アスリートファーストを言うのであればマラソンだけでなく、同じように体にタフな競技は他にもあると。

宮家)しかし、最後は、だったらなぜ7月にやるのかと言うことになって、議論は終わってしまうのですがね。

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