『こども六法』出版のきっかけ~いじめは犯罪だと法律が教えてくれた
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(12月15日放送)に、教育研究者の山崎聡一郎が出演。『こども六法』出版のきっかけについて語った。
淵澤由樹(アシスタント):山崎聡一郎さんは埼玉県のご出身で、現在26歳。私の手元には、山崎さんが書かれた子供向けの法律書『こども六法』がございます。いじめや虐待に悩む子供たちに、法律の知識や考え方を身につけてもらうため、難解な法律用語を軟らかい文章やイラストで紹介されています。2019年8月に弘文堂から出版され、発売2日で初版の1万部が完売。現在は30万部を突破している、いま大変話題の本です。表紙がかわいらしいですね。
山崎:伊藤ハムスターさんという方にお願いして、描いていただきました。人間で描写すると少しグロテスクになってしまったり、読みにくくなってしまうシーンも、親しみやすいイラストで描いていただいています。
淵澤:人間ではなく動物なのですよね。かわいい象さんなど、いろいろと描いてあります。本のなかを見ると、本文すべてに「ルビ」がふられていますよね。
山崎:大変だったポイントの1つでもあるのですが、すべての人が読めるために、読み仮名を付けています。
淵澤:この本は、ご自身の体験によるものが大きかったそうですね。
山崎:僕自身も、小学校5年生~6年生にかけて2年間、いじめの被害に遭っていたのです。いま思うと暴力や暴言など、犯罪に相当するようないじめだったわけです。それが犯罪だと知ったのは、中学校に入学して、図書館で六法全書を見つけてからでした。法律のことを当時の自分が知らなかったから、自分自身を守れなかったのだと思いました。それが原体験としてあって、大学生のときに誰でも読める六法を作ろうと思い、『こども六法』を作り始めました。
すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 6:04-6:13
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)