韓国チョ・グク前法相の逮捕状請求~その先にある文在寅大統領の存在は

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月24日放送)にジャーナリストの有本香が出演。韓国のチョ・グク前法相の逮捕状が請求されたニュースについて解説した。

韓国チョ・グク前法相の逮捕状請求~その先にある文在寅大統領の存在は

3日、ソウル中心部で開かれた韓国の曺国法相の辞任などを求める集会で抗議の声を上げる参加者ら(共同)=2019年10月3日 写真提供:共同通信社

不正揉み消し疑惑で韓国のチョ・グク前法相の逮捕状を請求

韓国・文在寅大統領の元側近チョ・グク前法相が大統領府高官だった当時、政府機関の幹部に対する不正を揉み消した疑惑について韓国の検察は23日、職権乱用の疑いでチョ・グク氏の逮捕状を請求した。

飯田)大統領府で不正を監視する責任者を務めていたのだけれど、収賄の情報があった幹部に対して、監察を打ち切ったということだそうです。

有本)こういう人が、一歩間違えれば司法長官になっていたわけですよね。今回の逮捕容疑は深刻です。ここまで露骨な情治、法の正義に基づいてということではない状況はすごいなと。しかも、大統領府の人ですからね。

飯田)文在寅さんの、側近中の側近と言われるような人です。

有本)合わせて韓国の大統領府が、地方選挙にも介入した疑惑があると言っているわけですよね。チョ・グク氏が逮捕される流れがあって、その先にある文在寅さんはどうなるのかという話になります。前の大統領のときと同じ流れになって行くのでしょうか。朴槿恵さんの場合は、どちらかと言うと市民が引きずり下ろした感じです。当時、実際の疑惑が果たして重罪に値するものだったのかというのは、いまになって疑問が呈されています。

飯田)親しい人のお嬢さんの、進学についてという話で。

有本)韓国はそういう話が多いですからね。だからいいということではありませんが。でも、それと比べてもこれは遥かに深刻なことではないでしょうか。

飯田)法を歪めるなんてものではないですね。

有本)統治がルールに基づいて行われていなかったと。これほどあからさまに、しかも大統領府のなかの人がということですからね。ただでは済まない話になるだろうと思うと、韓国は来年(2020年)に選挙を控えて、政局が混迷する流れになります。そのなかで北朝鮮情勢が不透明感を増していますから、年明け早々に朝鮮半島は、変化が起きる可能性が高いと言っていいと思います。

中国訪問中の安倍総理~大きな議題となる北朝鮮問題

飯田)もともと文在寅政権は親北と言われています。そのなかで北朝鮮もここを突破口にして、アメリカとの対話の道を開きましたが、結局は行き詰まって来ている。トランプさんに対しては、「クリスマスプレゼントをくれてやる」ということまで言っています。

有本)気になりますよね。安倍総理はいま中国に行っていますが、その直前にトランプ大統領と、1時間以上に及ぶ電話会談をしています。これは北朝鮮情勢についてですよね。中国とも融和的に振る舞わざるを得なくなってしまっているのは、北朝鮮の情勢が非常に大きいです。

飯田)抑えが効かせられるとしたら、やはり中国ではないかということですか?

有本)ロシアよりも中国ということだと思います。

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