松岡茉優の“アドリブ力” ブルーリボン賞候補監督も絶賛
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映画監督の白石和彌が、ニッポン放送「東貴博と山根千佳のラジオビバリー昼ズ」に出演し、映画『ひとよ』の撮影秘話を語った。
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映画「ひとよ」の完成披露試写会に登壇した松岡茉優 撮影日:2019年09月25日 写真提供:産経新聞社
最愛の子供のために夫を殺めた妻によって、大きく運命を狂わされていく家族の再生を描く映画『ひとよ』。殺人を犯した母を田中裕子、その3人の子供を佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優が演じる同作について、監督の白石は「僕史上最高のキャスティングだと思います」と太鼓判を押した。番組のパーソナリティを務める東も、長女役の松岡の演技力には衝撃を受けたという。
東:松岡茉優さんの“間”がナチュラルで、アドリブで喋ってんじゃないかなと思うくらい。
白石:結構アドリブありましたね。空間を埋めてくれてるんですよ、彼女は。
山根:すごく綺麗なのに、役に入ると変わりますよね。
白石:お酒を全然飲まないんですよ。それなのに、あのスナックのやさぐれ感を出せるのはスゲェなと思いましたね。
さらに劇中では、松岡が佐藤にスリッパを投げつけるシーンがあるのだが、白石は「あれ、僕は何も指示してないですからね(笑)」と、松岡のアドリブ演技であったことを明かした。
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映画「ひとよ」の完成披露試写会に登壇した左から白石和彌監督、佐々木蔵之介、鈴木亮平、佐藤健、松岡茉優、音尾琢真 撮影日:2019年09月25日 写真提供:産経新聞社
また、次男役の佐藤にも注目した東は「イラつく役なんですよね。ああいうの次男に多いんですよ、俺もそうだから」と分析。「家族の前と外じゃ全然違うからね」と佐藤の役に共感している様子だった。
そんな映画『ひとよ』はどのような作品に仕上がったのか。白石は監督の目線から「すさまじいキャスティングの中で、みなさんが真摯に、直球にぶつかり合っていますね。なおかつ、家族だからこそどうしようもできない関係性とかを描けていると思います」と明かした。
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山根千佳 東貴博 白石和彌監督
これを受けて東は、「家族って面倒くさいですよね。面倒くさいけど変えられないですからね。この作品を見て感動する人もいるだろうし、腹が立つ人もいるだろうし、いろんな感情が駆け巡るような映画ですよね」と吐露。東の言葉に「本当に観た人によって感想が変わる映画だと思います」と白石は共感し、「でも重いと思われがちですけど、笑えるシーンもあったりしますからね」と言い添えた。
なお、「第62回ブルーリボン賞」のノミネートが1月3日に決定し4日に発表されたが、『ひとよ』は3部門4ノミネート。作品賞、監督賞、そして助演女優賞に松岡茉優とMEGUMIである。松岡自身は、他作品でも主演女優賞にノミネートされ、Wノミネートとなっている。
高田文夫のラジオビバリー昼ズ
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 11:30~13:00
(11月5日放送より)