ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月11日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。政府が発表した新型コロナウイルスに対する緊急対応策の第2弾について解説した。
政府が新型コロナウイルスに対する緊急対応策の第2弾を発表
安倍総理)全国規模のイベントについては中止・延期・規模縮小等の対応を要請したところですが、専門家会議の判断が示されるまでの間、今後おおむね10日間程度はこれまでの取り組みを継続いただくよう、ご協力をお願い申し上げます。
政府は10日、新型コロナウイルス感染症に対する緊急対応策の第2弾を発表した。対応策では総額4308億円の財政措置を講じる他、感染拡大防止策として大規模イベントの自粛要請をさらに10日間程度継続するよう求める考えを示している。
飯田)イベントの自粛というあたり、きょう(11日)の読売新聞が1面トップでした。4308億円の財政措置ということですが、いかがですか?
高橋)いまの予算の範囲のなかでやっていますので、補正予算とは違います。これから経済対策などは別に出て来るのではないでしょうか。
飯田)これは、とりあえずの話と。
経済対策などについては別途4月に入ってから
高橋)とりあえず、予備費などを使いながら対応するということです。経済の急減は避けられそうにないので、経済対策は別途4月に入ったらやるのではないでしょうか。
飯田)いま、参議院の方で予算審議をやっているではないですか。「空いている衆議院の方で議論できないのか」と思うのですが、それは難しいですか?
高橋)理屈はできるのですが、参議院で来年度(2021年)予算をやってから、来年度になったら補正予算という形なのでしょうね。いまやると3月までの今年度(2020年)の補正になってしまいます。
飯田)いま補正予算の話をすると、今年度補正になってしまう。
高橋)補正予算を通したところで、執行は4月からになってしまいます。いまは歯がゆい感じがしますよね。だから特措法などをやっているのではないでしょうか。
飯田)またいで予算をつくるというのは、慣例上難しいのですか?
高橋)そうですね。やはり会計年度は4月から始まって、3月31日までと決まっていますから。少しずれてもいいのではないかと思うかもしれませんが、難しいので、いまアイデアを練っておいて、具体的には4月から補正をやるということになります。
飯田)具体的な法律の話ではなく、議論だけでもできたらいいと思うのですけれどね。
高橋)国会ではなく、政府の方が方針を言えばいいのですよ。政府の方針は大型補正を組みたいとか、大型の景気対策をしたいなどと言えばいいのです。
飯田)そこでいうと、麻生財務大臣の姿勢が少し変わって来たかなと思えたのですが。昨日(10日)の音喜多議員とのやり取りのなかで、景気対策としての減税も少し視野に入れるという発言をしましたよね。
高橋)「否定しない」という言い方をしましたね。
飯田)税目については何も言いませんでしたが。
安倍総理主導で緊急経済対策のサミットを各国首脳とWEB会議で行う
高橋)もう少し積極的に考えていると言うべきです。こういうときは先に言わないといけません。また、いろいろと世界中で対策をやっているではないですか。例えば安倍総理が先進国の首脳を引き連れて、テレワークでサミットをやると言えばいいのですよ。
飯田)緊急経済対策のサミットを、テレワークで行うと。
高橋)民間にテレワークを推奨しているでしょう。だから安倍総理も、テレビ会議や電話会議をやればいいのです。サミットの7人くらいなら簡単にできるでしょう。
飯田)あとは時間さえ合わせれば。
高橋)どこかの時間に合わせるのでしょうけれどね。安倍総理はトランプ大統領も知り合いだし、ボリス・ジョンソン首相なども知っているのだから、やればいいのですよ。
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